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経済なんでも研究会
CO2 削減目標決定のトリック (中)
2009-06-10-Wed  CATEGORY: 政治・経済
麻生首相は、もう1つの決定も下すはずだ。97年の京都議定書では、2020年のガス排出量を90年の実績比で算出していた。これを今回は05年比に変更する。これだと90年比でマイナス7%という桃は、マイナス14%と表現される。削減幅が大きく見えて恰好がいい、という理由だけからではない。その背後には、アメリカに対する配慮が見え隠れしている。

温暖化ガスの排出規制に消極的だったブッシュ政権は、京都議定書を批准できなかった。しかしオバマ民主党政権になって、アメリカの環境問題に対する姿勢は様変わりしている。すでに下院の委員会は05年比マイナス17%案を可決。最近の国連会議でアメリカは、05年比マイナス14%の削減計画を表明している。

オバマ政権の考え方は、アメリカがいったん離脱した京都議定書に復帰するのではなく、いまから全く新しいガス削減のワク組みを作ろうというものだ。このため基準年次も90年ではなく、05年に改めてしまう。麻生首相はこのアメリカの考え方に同調するわけ。しかもアメリカが国連で表明した05年比マイナス14%と、全く同じ桃を選ぼうとしている。

並べられた6個の桃の中央に位置する90年比マイナス7%案は、05年基準に換算するとぴったりマイナス14%になる。これから年末まで続く厳しい国際交渉。日本はアメリカにくっついて行きたいという麻生戦略が、ここに現われる。検討委員会が作成した6種類の桃は、そのための周到なお膳立てだったと言えるだろう。

                                    (続きは明日)

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