◇ 景気の先行きも微妙に = 原油安とドル高が企業の利益を圧迫し、株価を下落させた。しかし原油安やドル高は、景気にとってプラスの側面も持っている。たとえばガソリンの値下がりは、企業と家計の負担を大きく軽減させた。また自動車の販売にも、強い追い風となっている。ドル高も輸入品の価格を下げ、企業や家計に恩恵をもたらしていることは間違いない。
新車販売は1-6月期で前年比4.4%の増加。7月も5.3%増加して、10年ぶりの高水準となっている。業界では、15年の販売台数が14年ぶりに1700万台を超えるという見方が強まっている。個人消費全体でみても、4-6月期は2.9%増加した。このため4-6月期のGDP成長率も2.3%のプラスを回復している。
長らく不振にあえいでいた住宅部門も、ほぼ正常化した。6月の中古住宅販売戸数は、前年比9.6%増まで回復している。そして非農業雇用者数は、7月も21万5000人の増加。要するにエネルギーと輸出関連は低迷しているが、アメリカ経済全体としては順調な拡大を維持しているように思われる。
だが安心はできない。過去の経験からも明らかなように、株安が続くと個人消費は必ず抑制される。消費が縮小すると景気は下降気味となり、それがまた株価を押し下げる。こういう危険性も決して小さくない。そんななかでFRBは、果たして利上げを強行できるのか。利上げを断念しなければならないほど、景気は悪化するのか。それとも利上げによって、景気も株価も頭を抑えられるのか。微妙な局面に入ってきたと考えざるをえない。
≪11日の日経平均 = 下げ -87.94円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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だが安心はできない。過去の経験からも明らかなように、株安が続くと個人消費は必ず抑制される。消費が縮小すると景気は下降気味となり、それがまた株価を押し下げる。こういう危険性も決して小さくない。そんななかでFRBは、果たして利上げを強行できるのか。利上げを断念しなければならないほど、景気は悪化するのか。それとも利上げによって、景気も株価も頭を抑えられるのか。微妙な局面に入ってきたと考えざるをえない。
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