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経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
新次元・SF 経済小説  【 プ レ ー ト 】
2017-10-01-Sun  CATEGORY: 政治・経済
 第1章 ダ ー ス ト ン 星

≪1≫ 2050年7月 気が付いたとき、目に入ったのは真っ白な天井だった。疲れている。頭が少し痛い。再び意識がかすんでしまった。
 
次に目が覚めると、白衣の女性看護師の顔が見えた。卵型で整った顔立ちの美人だ。白衣の左胸に黄色のネーム・プレートを付けている。名前を見ようとしたが「71」という数字しか書いてなかった。
 
「もう大丈夫ですよ。気分はどうですか」と、やや甲高い声で聞いてくる。やっぱり、ここは病院なのだ。でも、どこの病院なのだろう。美人の看護師は日本語で話しかけてきた。だから日本なのか。いや決して、そんなはずはない。眠っているふりをして、一生懸命に思い出そうとした。

ぼくはたしかに種子島の打ち上げ基地から、宇宙に向けて発射されたはずだ。2050年7月31日の早朝。そのときのことは、はっきり覚えている。あの日の空は、ドス黒い雲に覆われていた。上空に積み重なったメタンガスが太陽の光を遮っているためだ。

猛烈な加速度。それに耐えて数秒後に振り返ると、わが地球はもう満月の大きさにしか見えなかった。この宇宙船は1人乗り。各国の科学者たちが技術の粋を結集して造り上げた、5機の小型宇宙船のうちの1機である。最大スピードは秒速30万キロ。つまり光の速さと同じだ。あらかじめセットされた目標に向かって、宇宙空間を突き進む。

それでも目標に近づくまでには、4年以上かかる。その間、ぼくはぐっすり眠っているだけでいい。目標に近づいたとき、ひとりでに目が覚めるように設計されていた。そして目が覚めた直後に、宇宙船は予想外の大きな磁気嵐に遭遇。自動操縦装置が故障してしまったのだ。あわてて手動に切り替えたが、うまくコントロールできない。さあ、大変だ。汗がどっと噴き出したことは覚えている。

だが、そこから先はどうしても思い出せない。また眠気が襲ってきた。

                    (続きは来週日曜日)
  

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今週のポイント
2017-10-02-Mon  CATEGORY: 政治・経済
◇ 激変する政局は消化難 = ダウ平均は先週56ドルの値上がり。日経平均は60円の値上がり。これで日米の株価は3週連続の上昇となったが、ともに上げ幅は目立って縮小した。それでもダウは史上最高値まであと8ドル、日経平均は年初来高値まであと42円という水準を維持している。上昇スピードが鈍った最大の原因は、日米ともに高値警戒感による利益確定売りとみていいだろう。

もちろん株価が安定していた根底には、北朝鮮の動きが止まったことがあった。加えてニューヨークでは、トランプ政権による減税の推進が買い材料になっている。また東京では、衆議院の解散・総選挙が株価を刺激した。過去の経験からしても、与党の景気対策が期待されたからである。

だがアメリカでは、法人税や所得税の軽減法案が議会で大幅に修正されるという懸念が広がっている。また日本では、小池新党の出現と民進党の瓦解という政局の激変を、市場は消化しきれない。今週はこうした不透明感がさらに増大するのか、それとも薄れるのか。薄れれば、ダウは新高値、日経平均は年初来高値を更新するチャンスもある。

今週は2日に、9月の日銀短観と新車販売台数。3日に、9月の消費者態度指数。6日に、8月の毎月勤労統計と景気動向指数。アメリカでは2日に、9月のISM製造業景況指数。3日に、9月の新車販売台数。4日に、ISM非製造業景況指数。5日に、8月の貿易統計。6日に、9月の雇用統計が発表される。 

      ≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ


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「選挙は買い」の経験則 崩れる
2017-10-03-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ 過去12回中、11回は上昇した = 解散・総選挙の予想が強まった9月下旬、市場では上昇気流が発生していた。たとえば25日に、日経平均は2年1か月ぶりに年初来高値を更新している。市場が「選挙は買い」の経験則を思い出したからだ。じっさい1980年以降12回あった総選挙で、解散から投票日までの株価はなんと11回も上昇している。最も上げたのは、09年7月の9.1%だった。

選挙になると、与党は景気対策を公約することが多い。その期待から、株式は買われる。今回も安倍首相は「経済最優先」を強く打ち出した。しかも民進党のごたごたが収まらないうちの冒頭解散。自民・公明党の圧勝は間違いない。アベノミックス相場の再来も期待できる、と市場は踏んでいた。

ところが小池新党・希望の出現と民進党の瓦解で、状況は一変。少なくとも与党の大勝は、視界から消えた。市場の楽観ムードは消え去り、過去の経験則もすっ飛んでしまった。一時は市場で聞かれた「年内に日経平均2万1000円は固い」の声も、完全に引っ込んでいる。

このようにムードが変わると、これまでは無視してきた悪い材料も見えてくる。たとえば消費税収の使途を教育無償化に変更しても、GDPは全く増えない。財政の悪化が、経済にどんな影響を及ぼすのか。それ以前に、本当に消費税は引き上げ可能なのか。働き方改革などの重要法案が棚上げにされてしまった。こうした心配が、市場関係者の間に生じている。投票日までに、こうした不安ムードは変わるのだろうか。

      ≪2日の日経平均 = 上げ +44.50円≫

      ≪3日の日経平均は? 予想 = 上げ

      
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企業の景況感は 絶好調 : 日銀短観
2017-10-04-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 与党に有利かどうかは微妙 = 日銀が集計した9月の企業短期経済観測調査によると、大企業・製造業の業況判断指数はプラス22。前回の6月調査より5ポイント上昇した。この指数は4四半期連続で上昇しており、リーマン・ショック前の07年9月以来10年ぶりの高さになっている。大企業・非製造業もプラス23と、高水準を維持した。北朝鮮の脅威が増すなかでも、企業業績の絶好調は続いていることを示している。

3か月先の見通しについてみると、大企業・製造業はプラス19。大企業・非製造業もプラス19で、ともにやや悪化する見通し。これは北朝鮮情勢など、不透明な要因が多いからだろう。それでも17年度の売上高は大企業・製造業で2.7%の増加、大企業・非製造業も2.8%の増加を見込んでいる。経常利益は製造業が4.7%の増益、非製造業は1.6%の減益になる見通しだ。

この調査は、全国1万0687社を対象に実施された。回答率は99.4%と、きわめて高い。8月29日―9月29日が回答期間となっており、北朝鮮の影響は受けているが、衆議院の解散・総選挙は十分に反映されてはいない。業況判断指数は、その企業の業況が3か月前より「よくなった」と回答した企業の割合から「悪くなった」と回答した企業の割合を差し引いた数値。

どこの国の選挙でも、好景気は与党にとって追い風となる傾向が強い。したがって今回の日銀短観は、自民・公明党にとって順風となることは確かだろう。しかし強い追い風となるかどうかは、やや微妙のようだ。というのも、企業の業況判断は絶好調の域にあっても、一般国民の景気観はあまりよくない。それが現状であって、選挙の結果にどう響くのかは不明である。
 
      ≪3日の日経平均 = 上げ +213.29円≫

      ≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ


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正念場の トランプ大統領 : 大減税法案
2017-10-05-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 史上最低の大統領になるかも = トランプ大統領と共和党幹部は、法人税と所得税に関する大幅減税法案を作成することで合意した。連邦法人税率を現行の35%から20%に引き下げ、海外所得を国内に還流させる際には原則的に課税しない。所得税は7段階ある税率区分を3段階に集約、最高税率を引き下げる一方で基礎控除額は引き上げる。実現すれば、減税規模は10年間で2兆ドル。レーガン大統領が1986年に実施した大減税を上回る。

選挙の公約として、トランプ大統領は「法人税を15%に下げ、成長率を3%に引き上げる」と主張してきた。ところが「それでは税収の減少が大きくなりすぎる」と共和党幹部が反対。トランプ大統領も20%への引き下げで妥協した。ふつうなら、大統領と与党の幹部が合意すれば、法案の成立は間違いない。しかし今回は、この法案が議会を通過するかどうか。疑問視する見方もかなり強い。

最大の問題は、減税の財源がほとんどないこと。にもかかわらず、これだけの減税を実施すれば財政赤字の急増は避けられない。そこで共和党内部の財政再建を重視する議員は、確実に反対に回る。逆に民主党内にも、減税に賛成の議員は少なくない。しかし所得税の最高税率引き下げは富裕者層の優遇になるため、民主党員のほとんどは反対だ。こうした図式の下で、はたして法案の成立を見込めるのかどうか。

トランプ大統領は、これまでオバマケアの大修正に失敗。メキシコ国境のカベ建設も宙ぶらりん。大統領令で片が付くNAFTA(北米自由貿易協定)の見直しや地球温暖化防止協定からの離脱などは実現したが、議会の承認が必要な案件はほとんど日の目を見ていない。ここでまた大減税法案も成立しなければ、与党議員をもコントロールできない最悪の大統領になってしまう危険性がある。まさに正念場と言えるだろう。

      ≪4日の日経平均 = 上げ +12.59円≫

      ≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ


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民進党の分裂は 必然の帰結だ
2017-10-06-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 矛盾する右派と左派の同居 = 民進党が結局は①小池派の希望②枝野氏が率いる立憲民主党③無所属--の3つに分裂した。もともと政治理念が全く異なる右派と左派が無理して“同志”となっていたのだから、いずれは分裂する運命にあったと言えるだろう。右派と左派では、たとえば憲法改正、原発、経済政策についても基本的な考え方が違う。したがって政権をとっても党内がまとまらず、有権者が望んだ政策を打ち出せなかった。

このような政党が成立する理由は、ただ1つ。「自民党内閣の打倒」で、結集しただけである。それには衆議院で議席の過半数をとらねばならない。その“大義”のために、政治理念は一時タナ上げして結束した。そうした考え方も理解できないわけではない。しかし実際に倒閣に成功して政権を手中にしたとき、政治理念の対立が復活して何も出来ないのでは意味がない。

かつての社会党も全く同様で、右派と左派に明確に分かれていた。しかし政権をとると内部分裂して何も出来なかったのは周知のとおり。民進党は同じ道を辿ってしまったと言えるだろう。今回も前原代表は“数による政権奪取”を希望に売り込んだが、さすがに小池代表はこれをきっぱり拒否したわけだ。

結果的に今回の選挙は、①自民・公明②希望・維新③立憲民主・共産・社民--の3グループで争われることになった。有権者にとっては、非常に判りやすくなったと言える。憲法・安保についての姿勢は明らかだから、あとはこれらの政党が年金、福祉、景気対策、エネルギーなどについての政策綱領を出してくれればいい。

      ≪5日の日経平均 = 上げ +1.90円≫

      ≪6日の日経平均は? 予想 = 上げ


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新次元・SF 経済小説  【 プ レ ー ト 】 = 再掲載
2017-10-07-Sat  CATEGORY: 政治・経済
 第1章 ダ ー ス ト ン 星

≪1≫ 2050年7月 気が付いたとき、目に入ったのは真っ白な天井だった。疲れている。頭が少し痛い。再び意識がかすんでしまった。
 
次に目が覚めると、白衣の女性看護師の顔が見えた。卵型で整った顔立ちの美人だ。白衣の左胸に黄色のネーム・プレートを付けている。名前を見ようとしたが「71」という数字しか書いてなかった。
 
「もう大丈夫ですよ。気分はどうですか」と、やや甲高い声で聞いてくる。やっぱり、ここは病院なのだ。でも、どこの病院なのだろう。美人の看護師は日本語で話しかけてきた。だから日本なのか。いや決して、そんなはずはない。眠っているふりをして、一生懸命に思い出そうとした。

ぼくはたしかに種子島の打ち上げ基地から、宇宙に向けて発射されたはずだ。2050年7月31日の早朝。そのときのことは、はっきり覚えている。あの日の空は、ドス黒い雲に覆われていた。上空に積み重なったメタンガスが太陽の光を遮っているためだ。

猛烈な加速度。それに耐えて数秒後に振り返ると、わが地球はもう満月の大きさにしか見えなかった。この宇宙船は1人乗り。各国の科学者たちが技術の粋を結集して造り上げた、5機の小型宇宙船のうちの1機である。最大スピードは秒速30万キロ。つまり光の速さと同じだ。あらかじめセットされた目標に向かって、宇宙空間を突き進む。

それでも目標に近づくまでには、4年以上かかる。その間、ぼくはぐっすり眠っているだけでいい。目標に近づいたとき、ひとりでに目が覚めるように設計されていた。そして目が覚めた直後に、宇宙船は予想外の大きな磁気嵐に遭遇。自動操縦装置が故障してしまったのだ。あわてて手動に切り替えたが、うまくコントロールできない。さあ、大変だ。汗がどっと噴き出したことは覚えている。

だが、そこから先はどうしても思い出せない。また眠気が襲ってきた。

                    (続きは明日)

      ≪6日の日経平均 = 上げ +62.15円≫

      【今週の日経平均予想 = 5勝0敗】  


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新次元・SF経済小説 【 プ レ ー ト 】
2017-10-08-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第1章  ダ ー ス ト ン 星

≪2≫ マーヤ あくる日の朝、ぼくは車いすに乗せられた。きのう見た胸番号「71」の女性看護師が、車を押してくれている。廊下に出ると、風景は日本の大病院とそう変わらない。患者とおぼしき人や女性看護師、それに医師らしい白衣姿の男性も廊下を歩いていた。気が付いたのは、男性の左胸につけられた青いプレート。そこには「48」と書かれていた。

「外へ出てみましょうか」と、女性看護師「71」が言う。車いすは自動で動き出し、ミズ「71」は車いすに全く手を触れずに歩いている。やっぱり、ここは地球じゃない。広大な庭が広がり、コスモスのような花も咲いている。遠くには低い山も見える。日の光が降り注ぎ、気温は20度ぐらいか。とても気持ちのいい朝だった。

思い切って、聞いてみた。
――いったい、ここは、どこなの?
「ダーストンという星です。人口はおよそ1000万人。別の星から移住してきた人たちの子孫です。ダーストンはベートンという大きな星の周りを回っている惑星で、1年は168日です」

――どうして、ぼくはこの病院にいるんだろう?
「貴方の宇宙船がこの星の近くで事故を起こしたそうです。あやうく地上に激突しそうになったとき、この国の宇宙救援隊が出動して保護したと聞いています。しかし大気圏に突入したときのショックで、貴方は重傷を負いました。この病院に運ばれ、手術を受けたのですよ」

――貴女はどうして日本語をしゃべれるのですか?
「貴方の救出を決めた科学院の命令で、この病院の医師が貴方の言語中枢から日本語の記憶をコピーし、私の頭にインストールしたからです。ですからダーストンのなかで日本語ができるのは私だけ。ダーストン語と日本語を、瞬間的に同時通訳できる機能も植えつけられました」

――えっ、どういうこと?
「もう、お気づきだと思いますが、私はロボットです。名前はマーヤ。貴方の世話をするために改造されました」

                        (続きは来週日曜日)


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今週のポイント
2017-10-10-Tue  CATEGORY: 政治・経済
恐怖指数が最低水準に = ダウ平均は先週369ドルの値上がり。日経平均も334円の値上がりだった。ダウ平均は史上最高値、日経平均は年初来高値を更新している。これで日米の株価は、ともに4週連続の上昇。この間の上げ幅は、ダウが976ドル、日経平均は1416円に達した。投資家を心配させるような材料が影を潜めたことが、株価上昇の原動力になっている。

その証拠に、アメリカの恐怖指数が先週9.19にまで低下した。この指数はシカゴ・オプション取引所が、国際情勢から景気や企業業績、財政金融政策、国際商品価格まで、数多くの要素を分析して算出している。過去の最高はリーマン・ショック後の08年10月に記録した89.53。最低は93年12月の8.89で、先週はそれ以来24年ぶりの低さになった。要するに投資家の心配事が最低になったわけである。

これには北朝鮮の沈黙が大きく貢献している。きょう10日は、その北朝鮮が労働党創立70周年を迎える。ミサイルを発射するという観測も強い。また日本では、きょうが総選挙の公示日。自民党が大きく議席を減らせば、安倍首相の退陣につながる。市場の関心はこの一点に集まり、予想の発表につれて株価は大きく変動する可能性がある。

今週は10日に、8月の国際収支と9月の景気ウォッチャー調査。11日に、8月の機械受注。12日に、9月の企業物価と8月の第3次産業活動指数。アメリカでは12日に、9月の生産者物価。13日に、9月の消費者物価と小売り売上高、10月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が13日に、9月の貿易統計を発表する。

      ≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ


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総選挙の争点 ① -- 憲法改正
2017-10-11-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 第9条1項と2項の落差 = 安倍首相は憲法第9条に「自衛隊の存在を明記したい」と主張している。だが連立与党の公明党は、必ずしも賛成していない。一方、小池女史が率いる希望の党は「第9条の改正を議論してもいい」という姿勢だ。これに対し、立憲民主・共産・社民の各党は「憲法改正には反対」の立場を強く打ち出している。

憲法第9条は、1項と2項に分かれている。1項は「武力行使の放棄」を掲げ、2項は「戦力を保持しない」と規定している。いわゆる“平和憲法”と呼ばれる源泉だ。このうち1項は戦争の放棄宣言であり、国民の大多数が賛同していると思われる。ところが2項の規定は、自衛隊の現状から考えてもムリな感じが強い。だから「自衛隊は軍隊でない」などという苦しい解釈も現われる。

自民党の主張は、この2項を現実に合わせて修正したいというものだろう。しかし「第9条の改正」と言うものだから、国民は1項の修正もありうると受け取ってしまう。仮に安倍首相が「1項には手を着けない」と公約すれば、憲法改正に関する議論は具体的に前進するのではないか。

ただし自衛隊の存在を第9条2項に入れることには、別の問題もある。自衛隊を指揮する防衛庁が省庁設置法で創設されているのに、自衛隊は憲法によって規定される。安倍首相はこの問題を察知してか「文民統制の明記も検討する」と言っているが、これでは物事がややこしくなるばかり。第9条に自衛隊という固有名詞を挿入することは、難しいかもしれない。

                      (続きは明日)

      ≪10日の日経平均 = 上げ +132.80円≫

      ≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ


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総選挙の争点 ② -- 消費税引き上げ
2017-10-12-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 増税凍結論の弱点は財源 = 消費税の問題は最初、安倍首相が「増税による税収増加分の一部を使途変更し、教育無償化に充てる」ことを、選挙の争点にしたいと言い出したことから始まった。これを聞いて、国民の多くが「総選挙の争点にしては問題が小さすぎる」と感じたことは確かだろう。だが希望の党の小池代表が「消費税引き上げの凍結」を打ち出したことで、状況は一変。増税の可否そのものが選挙の争点に浮上した。教育無償化を公約の柱に据えた自民・公明の与党にとっては、誤算だったに違いない。

国民の多くが「教育無償化は結構だが、消費税引き上げがない方がもっと有難い」と考えたとしても不思議はない。財政再建の遅れを心配する人は、増税分の使途変更そのものに反対したはずである。この結果、選挙の公約は自民・公明が「引き上げ」を主張。あとは希望・維新、立憲民主・共産・社民などが「引き上げ反対」と、きわめて判りやすい図式となった。

しかし引き上げ反対論の弱点は、財源が見付からない点にある。消費税を10%に引き上げると、5兆2000億円の税収増が見込まれている。自民・公明はその半分を財政赤字の抑制に充て、残りの半分を社会保障費と教育無償化に使用する方針だ。仮に消費税を8%のまま据え置いた場合、財政赤字の抑制と社会保障費の自然増をどうやって賄うのか。

希望の小池代表は「企業の内部留保に課税する」案をちらつかせた。だが、そんなことをすれば、企業は利益を海外に移転するだらう。また企業の利益は景気動向によって変動するから、恒久財源とはなりえない。また参議院を廃止して財源を捻出する案も飛び出したが、金額の点でとても足りない。もっといい案が出せない限り、増税凍結案は迫力に欠けたままとなりそうだ。

                           (続きは明日)

     ≪11日の日経平均 = 上げ +57.76円≫

     ≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ


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総選挙の争点 ③-- 原発問題
2017-10-13-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 与野党ともに机上の空論 = 希望の党が「30年までに原発ゼロ」を打ち出したため、野党の足並みが「原発反対の姿勢」で揃うことになった。一方、自民・公明党は「原発をベースロード電源と位置づけ、30年時点では電源全体の20-22%まで増やす」計画だ。原発問題に関しては、与野党が明白に対立する構図となっている。ところが与野党ともに前提としているのが、再生可能エネルギーの普及。これが全く進まない見通しだから、与野党の主張は机上の空論になってしまう。

たとえば希望の党は公約で、30年には「再生可能エネルギーの電源に占める比率を30%に高める」と書いている。政府・与党の計画でも、この比率を22-24%と想定した。しかし水力発電を除けば、現在の再生可能エネルギーが電源に占める割合は7%にも満たない。しかも今後、その発電量が順調に増える見込みは全くない。

再生可能エネルギーの普及を阻害しているのは、なんと政府の稚拙きわまる政策だ。たとえば太陽光発電の普及を促進するため、政府は12年度から電力会社による強制買い取り制度を導入した。ところが買い取り価格を高めに設定し過ぎたため、17年度は買い取り総額が2兆円を超す見込み。電力会社はその分を電気料金に上乗せするから、料金が高騰してしまった。17年度の場合、標準家庭による負担額は8200円を超えている。

驚いた政府は、当初1㌔㍗時=40円だった買い取り価格を21円にまで引き下げてきた。さらに18年度は20円以下にするという。これでは太陽光発電に新規参入しても、儲けが出ない。だから太陽光発電は、もう伸びないと予測されるわけである。こんな状況では、与党の「電源比率20-22%」も難しい。まして野党の「30%」はムリというものだ。公約を作った各党は、こうした現状を理解しているのだろうか。

      ≪12日の日経平均 = 上げ +73.45円≫

      ≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ


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プ レ ー ト
2017-10-14-Sat  CATEGORY: 政治・経済
 ◇これまでの あらすじ

1) 2050年のお話 = ぼくは2050年の7月、種子島の打ち上げ基地から光速宇宙船で発射された。しかし目的の星に到着する直前、自動操縦装置が故障。その星の大気圏に激突したため、重傷を負って意識不明になってしまう。

目が覚めたのは、病院のベッドの上。最初に見えたのは、白衣の女性看護師だった。その看護師の話によると、ぼくはこの病院で手術を受け、一命をとり止めたのだという。

その星の名前はダーストン。ベートンという名の恒星の周りを回っている惑星だ。住民はむかし別の星から移住してきた人たちの子孫で、人口は1000万人ほどしかいない。

2) マーヤはロボットだった = 美人の女性看護師は、完璧な日本語を話す。この病院の医師たちが手術中にぼくの言語中枢をコピーし、彼女の頭にインストールしたからだ。名前はマーヤ。そう、彼女はロボット。ぼくの世話をするために、改造されたという。

白衣を着た身体の形状、顔かたち、それに動作を見ても、とてもロボットとは思えない。愛くるしい目と張りのある小麦色の皮膚。それでも彼女は、やっぱりロボットなのだ。

3) 胸に付けたプレートの数字 = この星の人たちは、みんな左胸に小さなプレートを付けている。いや、人間だけではない。ロボットも付けている。

ぼくのマーヤは71。廊下で出会った長身の医師らしい男性は、白衣のうえに48の数字。ただマーヤのプレートは黄色だが、医者のプレートは青色だ。とにかく、このプレートの数字は何なのだろう。ひどく気になって仕方がない。

                       (続きは明日)

      ≪13日の日経平均 = 上げ +200.46円≫

      【今週の日経平均予想 = 2勝2敗】           

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新次元・SF経済小説 【 プ レ ー ト 】
2017-10-15-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第1章 ダ ー ス ト ン 星

≪3≫ ブルトン院長 本当にびっくりした。たしかにロボット的な感じもしなくはなかったが、すました顔の愛くるしい目。それに健康そうな小麦色の肌は、とてもロボットとは思えない。喋るときには、表情さえ変わる。

「きょうの午後は、貴方の手術をされたブルトン院長の回診があります。とてもいい方ですから、何でも聞いてみてください。私が完全に通訳しますので、ご安心を」と、マーヤがにこやかに告げた。

ブルトン院長は長身で、見るからに信頼できそうな紳士だった。白衣には「48」の青いプレートが付いているから、きのう廊下で行き違った先生に違いない。面長で整った顔立ちは、地球でいえば北欧系に似ている。これも白衣を着た2人の女性看護師を引き連れて、病室に入ってきた。

「やあ、すっかり元気になりましたね。ちょうど一週間前、貴方はこの病院に運び込まれました。宇宙船の事故で全身打撲、特に頭部の損傷が激しかった。私とここにいる2人の看護師で手術をしたのです。もう心配ありませんよ。明日からは外出もできるでしょう」

――えっ、たった一週間で、こんなに良くなったんですか。
「この国の医療技術は、究極の水準に達しているのです。骨折などは1日で治せます。貴方の頭は脳細胞を培養して元通りに作り直しました。完全復旧ですから、記憶や神経系統も事故前の状態に戻っています」

――本当に素晴らしいですね。心から感謝します。
「どんな病気でも怪我でも、完全に治せます。たとえば病気になった人も大けがをした人も、すべて元の体に戻せるのです。極端なことを言えば、自殺をしてもムダというわけですね。ですから、この国の人間は死ななくなってしまったのですよ。医学的にみれば大変な成果ですが、別の大問題も発生しました。要するに人口問題です」

――そうか、人口が増え続けてしまうのですね。
「はい。それが大問題になりました。でも、その話は近いうちに詳しく説明しましょう。きょうは明日からの外出に備えて、ちょっとした手術を受けてもらわなければなりませんから」

                   (続きは来週日曜日)

          
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今週のポイント
2017-10-16-Mon  CATEGORY: 政治・経済
◇ 21年ぶりの2万1000円台 = 日経平均は先週464円の値上がり。9日間の連騰で、週末13日は終り値で21年ぶりに2万1000円台を回復した。持続する景気の回復、好調な企業業績、自民・公明が優勢な選挙予測などが買い材料。世界的な株高のなかで出遅れ気味の日本株に注目が集まり、外国人投資家の積極的な買い注文が目立っている。売買代金も3兆円を超える日が続いた。

ダウ平均は先週98ドルの値上がり。史上最高値を更新する勢いは衰えず、2万3000ドルまであと130ドルに迫っている。ナスダックやSP500も最高値を更新中だ。大型ハリケーンの影響で雇用者数は減ったが、企業の業績はまだ上向き。小売り売上高の回復や原油価格が50ドル台に戻したことも好感された。

今週も株高の勢いは続きそうだ。ただ日米の株価は5週連続で上昇。この間の上げ幅は日経平均が1880円、ダウ平均が1074ドルに達している。上げ過ぎ訂正の動きが出ても、決しておかしくはない。また現在は北朝鮮の沈黙が株価にとっては好材料になっているが、要警戒であることに違いはない。

今週は18日に、9月の訪日外国人客数。19日に、9月の貿易統計と8月の全産業活動指数。アメリカでは17日に、9月の工業生産。18日に、9月の住宅着工戸数。19日に、9月の貿易統計とカンファレンス・ボード景気先行指数。20日に、9月の中古住宅販売。また中国が16日に、9月の消費者物価と生産者物価。19日に、7-9月期のGDP速報、鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。

      ≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ


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2万1000円からの 株価は?
2017-10-17-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ 新内閣の経済政策が1つのカギ = 日経平均株価は先週、1996年以来21年ぶりに2万1000円台を回復した。ずいぶん前のことだが、当時は自民党の橋本龍太郎内閣。インターネットが急速に普及し始め、子どもたちは出現したばかりのポケモンに夢中になっていた。清原選手が西武から巨人に移籍したのも、この年。景気はあまりよくなかったが、年間の名目成長率は2.5%で、なんとかプラス成長を維持していた。

アメリカではこのところ、ダウ平均株価が史上最高値を更新し続けている。ドイツやイギリスの株価も同様だ。しかし日経平均は年初来高値とか、21年ぶりの高値という表記にとどまっている。というのも日経平均は1989年12月に、3万8915円の最高値を記録しているからだ。これに比べれば、現在の2万1000円は5割強にすぎない。日本株の出遅れというよりは、バブル末期だった当時の株価が行き過ぎだったと言えるだろう。

日経平均はその後、下げ続け、リーマン・ショック後の09年3月には7000円台に落ち込んだ。そこからアベノミックスの効果もあって、やっとのことで2万1000円にまで戻ってきたわけである。この間、日銀やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による株式の買い入れ額は51兆円にも及んでいる。したがって2万1000円の株価が、いまの日本経済の実力を反映しているとは言いにくい。

日本の株価は、まだ上昇するのだろうか。日本企業の業績は絶好調と言える水準にある。また世界経済全体が上向いているから、北朝鮮問題が不測の事態に発展しないかぎり、株価に上昇の余地は残されているだろう。だが過去の経験からすると、総選挙後の株価は下落しやすい。新内閣が人気取り政策を止めるからである。この意味では、選挙に勝った次の内閣がどのような経済政策を打ち出すか。それが当面の株価を左右することになりそうだ。

      ≪16日の日経平均 = 上げ +100.38円≫

      ≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ

       
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輸出主導の 景気回復へ (上)
2017-10-18-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 各国経済が10年ぶりに同時成長 = 日本経済の動きに、明るさが増してきたようだ。最近の景気指標をみると、たとえば8月の鉱工業生産は前月比2.1%の増加。機械受注は3.4%の増加。停滞していた実質賃金も8月は前年比で0.1%ながら、8か月ぶりに前年を上回った。新車の販売台数や大手デパートの売り上げも、予想以上にいい。そして日経平均株価は、21年ぶりに2万1000円台を回復した。

政府の発表によると、景気の拡大は9月で58か月目。1960年代後半の“いざなぎ景気”を抜いて、戦後2番目の長さになったという。しかし景気の上昇スピードはきわめて遅く、多くの国民は“回復感”を持てずにいる。そんな状態のところへ、最近になってやっと新たな風が吹き込んできたように思う。

選挙戦で安倍首相はじめ自民党の候補者は、口をそろえて「アベノミックスの効果」を礼賛している。だがアベノミックスの効果は、すでに消失した。したがって吹き込んできた風は、政府の政策によるものではない。それは海外から吹いてくる新風。つまり、いつか来た道ではあるが、輸出主導型の景気上昇である。

OECD(経済協力開発機構)の発表によると、ことしは調査対象となった45か国がすべてプラス成長になる見込み。先進国だけではなく、ロシアやブラジルなどの新興国も含めた同時成長は、07年以来10年ぶりのことだ。このため日本の輸出が伸び始めている。8月の輸出は国際収支ベースで、前年比16.3%の増加だった。こうした輸出の伸長は、間もなく発表される9月の貿易統計でも確認できるだろう。

                       (続きは明日)

      ≪17日の日経平均 = 上げ +80.56円≫

      ≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ≫ 
         

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輸出主導の 景気回復へ (下)
2017-10-19-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 日本経済には絶好の環境 = 世界の主要国と新興国が、そろってプラス成長になる。10年ぶりに実現する世界同時好況が、日本経済にとって絶好の環境になることは言うまでもない。このような状況が持続すれば、日本が新たな成長段階を迎える可能性も出てくるだろう。だが世界同時好況が持続するためには、いくつかの条件をクリアしなければならない。

第1の条件は、中国や主要な新興国の経済が暗転しないこと。中国は共産党大会が終わったあと、過剰設備の廃棄を急ぎ過ぎると、成長率の急激な鈍化を招きかねない。またFRBの金融引き締めでドルがアメリカに還流すると、新興国は資金不足で不況に陥る心配がある。中国政府やFRBの行動には、注意を怠れない。

第2の条件は、円相場が急騰しないこと。対ドル・レートで105円を超えると日本企業の採算は悪化するだろう。円高の要因としては、アメリカ政府による牽制。それに北朝鮮リスクの増大などが考えられる。北朝鮮の出方は予測不能だが、戦争の危機が高まれば円相場だけではなく、世界同時好況の基盤そのものまでを揺るがしかねない。

第3の条件は、日本国内の問題。輸出が伸びても国内需要が減退すれば、景気は下降する。ここで注目されるのが、選挙後に誕生する新政権の経済政策だ。選挙が終わり一転して財政再建に力を入れると、内需は減少しかねない。また消費税の再引き上げが現実性を帯びてくる。これが消費を委縮させる可能性は、決して小さくない。こうした条件が満たされれば、日本経済はゼロすれすれの低成長から抜け出し、新たな発展の道を辿り始められる。

      ≪18日の日経平均 = 上げ +26.93円≫

      ≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ

         
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ことし 3000万人は確実 : 訪日外国人客
2017-10-20-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 10回以上の訪日客も全体の12% = 観光局の集計によると、9月の訪日外国人客数は228万人。前年同月より18.9%増加した。この結果、1-9月間の客数は2119万6000人となり、早くも2000万人を突破した。10月に入っても勢いは衰えておらず、年間で3000万人を超えることは確実だとみられている。1-9月間では中国からの客数が68万人で最も多く、2位の韓国56万人を大きく引き離している。

一方、観光庁の調査によると、1-9月間の訪日客による消費額は3兆3000億円だった。前年同期比で15%増加し、初めて3兆円を超えている。中国からの訪日客は5400億円の消費額、前年を23.5%上回った。次いで台湾、韓国の順。全体でみた1人当たりの消費額は16万5400円。前年比6.6%の増加だった。中国、イギリス、フランス、スペイン、ロシアの1人当たり消費額は20万円を超えている。

観光庁の調査では、興味深い傾向も判明した。1-9月間で初めて来日した人は、全体の40.0%。ところが10回以上も来日した人は12.0%にのぼっている。10回以上も来日した人が多かったのは、香港とシンガポール。ともに全体の22%を上回った。中国人は6.0%にとどまっている。

また来日した旅行者に「最も満足した購入品は?」と聞いたところ、韓国人は「菓子類」という答え。台湾と香港は「服、かばん、靴」だった。さらに中国人は「化粧品、香水」で、アメリカ人は「和服、民芸品」というぐあい。それぞれの好みが全くバラバラなのに、驚くやら感心するやら。外国人向けの小売店には、参考になりそうだ。

      ≪19日の日経平均 = 上げ +85.47円≫

      ≪20日の日経平均株価は? 予想 = 下げ


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 プ レ ー ト
2017-10-21-Sat  CATEGORY: 政治・経済
 ◇これまでの あらすじ ◇

1) 2050年のお話 = ぼくは2050年の7月、種子島の打ち上げ基地から光速宇宙船で発射された。しかし目的の星に到着する直前、自動操縦装置が故障。その星の大気圏に激突したため、重傷を負って意識不明になってしまう。

目が覚めたのは、病院のベッドの上。最初に見えたのは、白衣の女性看護師だった。その看護師の話によると、ぼくはこの病院で手術を受け、一命をとり止めたのだという。

その星の名前はダーストン。ベートンという名の恒星の周りを回っている惑星だ。住民はむかし別の星から移住してきた人たちの子孫で、人口は1000万人ほどしかいない。

2) マーヤはロボットだった = 美人の女性看護師は、完璧な日本語を話す。この病院の医師たちが手術中にぼくの言語中枢をコピーし、彼女の頭にインストールしたからだ。名前はマーヤ。そう、彼女はロボット。ぼくの世話をするために、改造されたという。

白衣を着た身体の形状、顔かたち、それに動作を見ても、とてもロボットとは思えない。愛くるしい目と張りのある小麦色の皮膚。それでも彼女は、やっぱりロボットなのだ。

3)完璧な医療技術 = この星の医療技術は素晴らしい。病気でも怪我でも完全に治してしまう。このため人が死ななくなった。昔それが大問題になったのだそうだ。

4) 胸に付けたプレートの数字 = この星の人たちは、みんな左胸に小さなプレートを付けている。いや、人間だけではない。ロボットも付けている。マーヤは71。長身の医師は、白衣のうえに48の数字。ただマーヤのプレートは黄色だが、医者のプレートは青色だ。とにかく、このプレートの数字は何なのだろう。ひどく気になって仕方がない。

                       (続きは明日)

      ≪20日の日経平均 = 上げ +9.12円≫

      【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】 
               
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新次元・SF経済小説 【 プ レ ー ト 】
2017-10-22-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第1章 ダ ー ス ト ン 星

≪4≫ 胸番号の意味 卵型の小型車に、マーヤと乗っている。病院の玄関から幹線道路に出て、8車線の高速道路へ。すべて自動運転だ。だいいち、この車には運転席がない。きょうは科学院長に会いに行くのだ。高速道路では300キロぐらいのスピードで走った。だから100キロほど離れた隣町の科学院に、アッという間に到着する。それでも、マーヤにいろいろ質問する時間はあった。

まずはきのう受けた手術で、ぼくの左胸に付けられたプレートのこと。病室に戻って鏡を見ると、ガウンの上に緑色のプレートがくっきり。番号は「66」だった。驚いたのはガウンを脱いでも下着のシャツに同じプレートが。下着を脱ぐと、こんどは肌の上にプレートが現われたではないか。

――マーヤ、このプレートはなんなのだ。ぼくの「66」という番号は、何を意味しているんだ?
マーヤは平然とした口調で、こう答えた。
「数字はその人の年齢よ。男の人は青色。女の人は赤。私たちロボットは、みんな黄色です。貴方のような異星人は緑色。お判りですか」

――では、ぼくは66歳になったってこと?
「いいえ。この星では、みんな100から引いた数字で年齢を表します。だから、いま「71」の私も、もうすぐ「「70」に変わります。貴方は34歳。私より5歳上のお兄さんということになりますわ。なぜ、そんな面倒な数字を使うのかは、もうすぐお会いになるウラノス博士に聞いてください」

――ふーん、判った。で、そのウラノス博士は、どんな人?
「この国の重要事項を決める機関が賢人会議です。6人で構成されていますが、ウラノス博士はそのうちの1人です。科学院の院長さんを兼任し、科学や技術の最高責任者。とても博識で判断も間違わないので、国民の間でも人気が高い人ですわ。私にはよく判りませんが、賢人会議でも議長のような役を果たしているのではないでしょうか」

――でも、そんなに偉い人が、なぜ僕と会ってくれるのだろう。
「それも私には判りません。ただロボット仲間から聞いた情報によると、貴方の宇宙船が事故を起こしたとき、素早く宇宙救援隊に出動を命じたのはウラノス博士だということです。昨夜、博士から病院に連絡があって、きょう私がお連れすることになりました。さあ、もう到着します」

                       (続きは来週日曜日)


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今週のポイント
2017-10-23-Mon  CATEGORY: 政治・経済
◇ 日経平均は14日間の連騰 = 世界中の株式市場が、想定外の活況に沸いている。日経平均も先週は302円の値上がり。これで14日の連騰を記録した。つまり10月に入ってからは、1日も下げていない。14日間の連騰は1960年末から61年1月にかけて、過去に1度だけ経験した。当時は池田首相が「所得倍増論」を打ち出し、日本経済が本格的な復興期に入った時期。そのときと肩を並べるとは、だれも想像できなかったろう。

株高の材料は、絶好調を続ける企業業績と、総選挙で自民・公明の与党が勝利を収めそうなこと。国内の投資家よりも海外の機関投資家などが、こうした材料に飛びついて大量の買いを入れた。ただ、この14日間で日経平均は1100円も上昇している。選挙が終わったあと、外国人投資家が依然として買い続けるかどうかは、かなり微妙だ。

ダウ平均も先週は457ドルの値上がり。こちらも連日のように新高値を更新している。週央には2万3000ドル台に載せたが、2万2000ドル台載せから40日しか経っていない。企業業績の好調が株価を支えてはいるが、今週は高値警戒感が強まってもおかしくはないだろう。ニューヨークが足踏みすれば、東京も一時停止を余儀なくされる。

今週は26日に、9月の企業向けサービス価格。27日に、9月の消費者物価。アメリカでは25日に、9月の新築住宅販売。26日に、9月の中古住宅販売。27日に、7-9月期のGDP速報が発表される。

      ≪23日の日経平均は? 予想 = 上げ


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株価は バブルの様相 : 日米ともに (上)
2017-10-24-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ 利益を上回る株価の伸び = 日経平均は23日も上昇、ついに15日間の連騰を記録した。1960年末から61年初にかけて達成した過去最長の記録を上回り、株価の水準も21年ぶりの高さを回復している。一方、ニューヨーク市場ではダウ平均が2万3000ドルを超えて、史上最高値を更新中。ナスダックやSP500も新高値を記録した。さらにドイツやイギリス、韓国やブラジルなどの株価も最高値に達している。

株価を押し上げている基本的な要因は、好調な企業の業績。日本の主要企業は17年度も利益を伸ばし、6年連続の増益になる見込み。アメリカでも9月決算を終えた主要企業の7割以上が、予想を上回る利益を出していると伝えられる。その根底には、世界の主要な先進国と新興国のすべてがプラス成長に転じた“世界同時好況”があるわけだ。

それにしても、株価の上昇は速すぎる。日経平均はこの40日間で、実に2000円も上げている。ダウ平均は同じく40日間で、1000ドル以上も上昇した。しかも今回の世界的な株価上昇には、いわゆる“引き金”が見当たらない。過去の株価連騰時をみると、たとえば60年末からの上昇は、池田内閣による所得倍増計画の導入があった。また09年からの株高は、リーマン・ショックによる暴落の反動だった。

企業利益の増加率と比較しても、株価の上昇率は大きすぎる。過去の株価上昇時には、まずGDPや企業の利益が大幅に伸び、それを追いかけるようにして株価が急伸した。だが今回は、株価の上げ率が企業の増益率をはるかに超えている。こうした現象が起きるのは、各国の金融緩和で生じた過剰流動性の影響だろう。つまり、その分がバブルだと言えるのではないだろうか。

                       (続きは明日)

      ≪23日の日経平均 = 上げ +239.01円≫

      ≪24日の日経平均は? 予想 = 下げ


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株価は バブルの様相 : 日米ともに (下)
2017-10-25-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ バブル崩壊か大相場の入り口か = 現在の株価は基本的に、世界同時好況に支えられた企業の好業績によって形成されている。そこへ各国の金融緩和政策が生み出した巨額の過剰流動性が加わり、さらに株価を押し上げることとなった。したがって同時好況が崩れたり、余剰資金が株式市場から流出しなければ、株価が上昇を続ける環境は維持される。では、どんな事態がこの環境を破壊するのだろうか。

まずアメリカ、EU、日本の主要な先進国が不況に陥れば、世界同時好況は途絶する。またインドやブラジルなど新興国の経済が不調になっても、同時好況は持続が難しい。このケースは、アメリカの利上げで資金が新興国から引き揚げられると、発生しやすくなる。さらに共産党大会を終えた中国が経済改革を急ぎ過ぎると、国際商品価格の低落を招いて新興国の経済を圧迫しかねない。

一方、株式市場に集結した過剰流動性は、何か不安な要因が強まると一斉に市場から流出する。たとえば北朝鮮やイランの情勢が緊迫する事態。あるいは大規模なテロ。さらにはヨーロッパにおける反EUの高まり。原油価格の急落。またアメリカやEUが金融引き締めを急ぎ過ぎた場合などなど。数え上げればキリがない。

このような障害物を乗り越えられれば、株価は長期的に上昇する可能性がある。あとから振り返ってみると、17年の株価連騰は大相場の入り口だったということになるかもしれない。もっともその場合でも、現在の株価上昇はテンポが速すぎる。この辺でいったん調整した方が、大相場を実現するためにもむしろ望ましいと思う。

      ≪24日の日経平均 = 上げ +108.52円≫

      ≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ
       

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危うい「全世代型社会保障」の 財源
2017-10-26-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 誰が負担することになるのか = 総選挙で自民党が圧勝したことによって、安倍首相が公約した「全世代型社会保障」が動き出す。公約の内容は①3-5歳児については幼稚園・保育園の完全無償化②0-2歳児については所得制限を設けて無償化③低所得者層については大学までの高等教育を無償化――するというもの。さらに待機児童対策として、32万人分の受け皿を20年度末までに整備する計画だ。

政府は年末までにパッケージ法案を作り、来年の通常国会に提出する方針。若い世代を経済的に支援し、子どもたちの教育水準を引き上げる。大変いいことだから野党も原則的には賛成しており、法案はすんなりと成立するだろう。だが問題は、その財源をどう作るかだ。安倍首相は消費増税による税収増5兆6000億円のうち、1兆7000億円を充当すると表明した。しかし、それだけではとても足りない。

内閣府の試算によると、幼稚園・保育園の無償化だけで年間1兆1700億円の財源が必要。高等教育の無償化には、やり方にもよるが最大3兆7000億円が必要だ。さらに保育園の拡充にも相当な費用がかかる。この不足分を、どこから調達するのか。たとえば国債の増発でも賄えるが、これでは財政再建の目標を放棄することになりかねない。

政府部内では教育国債の発行という手段も話題にのぼっているが、これも国債の増発であることに変わりはない。また子ども保険の構想も出ているが、この場合は企業と現役サラリーマンが負担することになる。最も可能性が大きいのは、高齢者向けの年金や医療費の削減。そう考えると「全世代型」という言い方が「世代間のバランス調整型」とも読めてくる。

      ≪25日の日経平均 = 下げ -97.55円≫

      ≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ

        
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小池百合子さんへの 直言
2017-10-27-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 都政に専念するしかない = 貴女の率いる希望の党は、総選挙で惨敗しました。大きな原因は2つ。1つは全国の有権者に、もう1つは東京都民に「裏切られた」と感じさせてしまったことです。まず希望の党の代表に座って、リベラル保守層の支持を集約しようとしたことは正しい。だから民進党の右派だけを誘致し、左派は“排除”しようとした。だが、そこで功を焦りすぎましたね。候補者数を増やしたいあまりに左派も取り込んでしまったので新党の色彩がぼやけ、有権者の目には「民進党と何も変わらない」と映ってしまったのです。

選挙戦の公約も、準備不足で中途半端でした。貴女はアベノミックスを攻撃しようとしましたが、景気は最近になって上昇中。経済に詳しい貴女はこれを察知して、攻撃の的を「森友・加計問題」に集中しました。しかし、この戦術も選挙民の「民進党と同じ」という感じを上塗りしたに過ぎませんでした。

さらに結果として野党候補が乱立し、自民党を楽勝させました。貴女が他の野党と協力して候補者の調整をしていれば、選挙の結果は大きく変わっていたでしょう。それをしなかった貴女は、反自民の有権者からは“戦犯”だとみられたのです。同じ考えの人たちが集まって政党を作るという発想はよかった。しかし安倍一強体制を打破するためには、野党は結束すべきだったのです。

東京都民が裏切られたと感じた理由は、説明しなくてもいいでしょう。都内で希望の党がほぼ絶滅したのは、都民の怒りの反映でした。都知事である貴女は、まずここから信頼の回復を図ってください。そのためには国政からいっさい手を引く。オリンピック終了まで、都政に全力を尽くす。そこで成果を挙げれば、再び国政に乗り出すチャンスは訪れるでしょう。いまは潔く希望の党から身を引くこと。それが率直なアドバイスです。

      ≪26日の日経平均 = 上げ +32.16円≫

      ≪27日の日経平均は? 予想 = 上げ


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 プ レ ー ト
2017-10-28-Sat  CATEGORY: 政治・経済
 ◇これまでの あらすじ ◇

1) 2050年のお話 = ぼくは2050年の7月、種子島の打ち上げ基地から光速宇宙船で発射された。しかし目的の星に到着する直前、自動操縦装置が故障。その星の大気圏に激突したため、重傷を負って意識不明になってしまう。

目が覚めたのは、病院のベッドの上。最初に見えたのは、白衣の女性看護師だった。その看護師の話によると、ぼくはこの病院で手術を受け、一命をとり止めたのだという。

その星の名前はダーストン。ベートンという名の恒星の周りを回っている惑星だ。住民はむかし別の星から移住してきた人たちの子孫で、人口は1000万人ほどしかいない。

2) マーヤはロボットだった = 美人の女性看護師は、完璧な日本語を話す。この病院の医師たちが手術中にぼくの言語中枢をコピーし、彼女の頭にインストールしたからだ。名前はマーヤ。そう、彼女はロボット。ぼくの世話をするために、改造されたという。

白衣を着た身体の形状、顔かたち、それに動作を見ても、とてもロボットとは思えない。愛くるしい目と張りのある小麦色の皮膚。それでも彼女は、やっぱりロボットなのだ。

3)完璧な医療技術 = この星の医療技術は素晴らしい。病気でも怪我でも完全に治してしまう。このため人が死ななくなった。昔それが大問題になったのだそうだ。

4) 胸に付けたプレートの数字 = この星の人たちは、みんな左胸に小さなプレートを付けている。いや、人間だけではない。ロボットも付けている。マーヤは71。長身の医師は、白衣のうえに48の数字。ただマーヤのプレートは黄色だが、医者のプレートは青色だ。驚いたのは、その数字の意味。「100からその人の年齢を引いた数字」だという。なんで、そんなことをしているのだろう。

                       (続きは明日)

      ≪27日の日経平均 = 上げ +268.67円≫

      【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】     
               
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新次元・SF経済小説 【 プ レ ー ト 】
2017-10-29-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第1章  ダー ス ト ン 星 

≪5≫ UFOの正体 そのウラノス博士は、大きな声をあげながら両手を前に突き出した。そう、この星では両手を重ね合わすことが挨拶だと、車のなかでマーヤに教わったばり。ぼくも慌てて両手を差し伸べる。
「元気になったようじゃね。結構、結構。まあ、そこに座ってくれたまえ」

白髪で丸顔、広いおでこに鋭い眼。でも声は柔らかい。小太りの身体を黄色いローブのような衣服で覆っていた。まるでギリシャ時代の典型的な賢者に見える。左胸には青いプレート。数字は「12」だ。えっ、ということは88歳か。とても、そんな歳には見えない。顔や手にも皺がなく、つやつやしている。

ウラノス博士が低い声で、ゆっくりと話し始めた。隣に座ったマーヤが、即座に通訳する。
「われわれは、地球のことをかなり知っておるよ。だいぶ以前から、地球の周辺にUFOを飛ばして情報収集はしているんだ。ふだんは地球人の目に触れることはないんだが、緊急連絡のときに出力を上げると船体がどうしても光ってしまう。それで地球人に見られることもあるんじゃ」

なるほど、UFOというのはこの国のスパイ宇宙船だったのか。
「貴方の記憶も分析させてもらったよ。メタン・ガスが成層圏に滞留して、気温が低下したんだね」
――はい。最初は温室効果で気温が上昇しましたが、その後は太陽の光が届きにくくなり、赤道の真下でも雪が降るようになったのです。
「それで食料に困り、人間が大量に脱出できる別の星を探し始めた?」

――その通りです。5機の高速宇宙船を造り、見当を付けた5つの星に向かって、各国の飛行士が飛び立ったのです。私はケンタウルス座の方向にある4.2光年離れた恒星プロキシマ・ケンタウリの惑星プロキシマb星に向かいました。
「地球人がプロキシマ・ケンタウリと呼んだ恒星は、われわれの言うべートンじゃよ。ほら、あそこに輝いておる。だから君は計画どおり、この星に到着したわけだ。宇宙船は壊れてしまったがね」

そうだ。宇宙船が壊れてしまったから、ぼくはもう地球に帰れない。でも命を助けてもらったんだから、お礼ぐらいは言っておかないと。
――言い遅れましたが、救助していただいて有難うございました。
「いや、礼には及ばんよ。困ったときは、お互いさまだ。それに君にはやってもらいたいことがあるんじゃ。いずれ、だんだんと説明するが、とにかくダーストンのことをよく勉強してほしい」

博士の目が妖しくキラリと光った。

                      (続きは来週日曜日)

           
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今週のポイント
2017-10-30-Mon  CATEGORY: 政治・経済
◇ 日経平均は2万2000円台載せ = 株価はいぜん上昇力を失っていない。ダウ平均は先週106ドルの値上がり。終り値でも2万3400ドル台の史上最高値圏を維持している。日経平均も先週は551円の大幅高。終り値は2万2000円台に顔を出した。これで日米の株価は、ともに7週連続の上昇。この間の上げ幅はダウ平均が1600ドル、日経平均は2700円を超えている。

世界同時好況のもとで、企業の業績はさらに好転する見通し。業績が上振れすれば、PER(株価利益率)もそれほど上がらない。ニューヨークの場合は18%弱、東京は14%台にとどまっている。高値警戒感からの売りも出ているが、外国人投資家はこの東京市場のPERに目を付け、積極的に買い進んでいるのが現状だ。

こうした株価にとっての好環境は、北朝鮮がおとなしくしている限り当面は続くだろう。ただ少し気になるのは、ECB(ヨーロッパ中央銀行)が来年からの量的緩和縮小を決めたこと。いまのところは円の対ユーロ相場が上昇しただけだが、その心理的な影響はこれから年末にかけて拡散するだろう。要注意である。

今週は30日に、9月の商業動態統計。31日に、9月の労働力調査、家計調査、鉱工業生産、住宅着工戸数。1日に、10月の新車販売。2日に、10月の消費動向調査。アメリカでは31日に、10月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。1日に、10月の新車販売とISM製造業景況指数。3日に、10月の雇用統計とISM非製造業景況指数、9月の貿易統計。またEUが31日に、7-9月期のGDP速報。中国が31日に、10月の製造業と非製造業のPMIを発表する。なお5日に、トランプ米大統領が来日する予定。

      ≪30日の日経平均は? 予想 = 上げ

          
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ユーロ圏も 量的金融緩和を卒業
2017-10-31-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ 日銀にみえる“忖度”の影 = ECB(ヨーロッパ中央銀行)は先週26日の理事会で、量的金融緩和政策の縮小と停止を正式に決定した。ECBは現在、ユーロ圏各国の国債や社債などを毎月600億ユーロ(約8兆円)買い入れている。これを来年1月からは300億ユーロに半減、さらに来年9月末には買い入れを停止する。ユーロ圏は過去4年以上にわたってプラス成長を達成、失業率も徐々に下がってきた。ただ物価は、ECBが目標としてきた2%上昇に届いていない。

アメリカはいち早く量的緩和政策を終了、一昨年末からは政策金利の引き上げを始めている。雇用の増大など景気の着実な回復が進んでいるためだ。ただしアメリカでも物価上昇は、FRBが目指した2%に達していない。それでもECBやFRBが量的緩和の停止に踏み切った理由は2つ。量的緩和で市場の機能が阻害され始めたこと。それに次の景気下降に備えて、金融緩和の余地を広げておくことである。

欧米の中央銀行が量的緩和政策を停止することにより、先進国のなかで量的緩和にしがみついているのは日本だけとなった。世界同時好況の影響を受けて、最近は景気もはっきり上向いている。だが日銀には量的緩和を停止するどころか、縮小する気配さえ全くない。黒田総裁は相変わらず「物価上昇が2%に達するまで、金融緩和を続ける」と息巻いている。

日本でも、量的金融緩和が市場機能を阻害していることは強く指摘されている。にもかかわらず日銀が緩和政策に固執するのは、なぜだろう。仮に緩和政策を変更すれば、株価が下落したり、景気が変調するかもしれない。そうなればアベノミックスに傷を付けかねない。それが心配だから、緩和政策を続けるしかない。そこには日銀の安倍首相に対する忖度の影がちらつく。

      ≪30日の日経平均 = 上げ +3.22円≫

      ≪31日の日経平均は? 予想 = 下げ

       
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