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経済なんでも研究会
目標が見えない 緊急経済対策 (上)
2009-12-10-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 年の劫より亀の甲? = 政府は8日の閣議で、緊急経済対策の金額をやっと決定した。当初は麻生前内閣が編成した第1次補正予算の執行停止で浮いた2兆7000億円程度の規模を考えていたが、急激な円高の進行とドバイ・ショックに驚いて金額を積み増した。さらに最終的には亀井国民新党代表に食い下がられて、ようやく7兆2000億円で決着した次第。

亀井氏は8兆円を上回る追加対策を執拗に要求、閣僚委員会にも欠席する始末。だが、これ以上の積み増しには国債の大幅な増発が必要とあって、最終的には鳩山首相の裁定に従っている。しかし結果的には大いに名前を売ったし、国民新党の存在感を誇示して、参院選にも有利な立場を築いたと言えるだろう。年の劫(鳩山首相=62歳、亀井代表=72歳)もさることながら、亀の甲もしたたかだった。

追加経済対策は、財政支出の総額が7兆2000億円。地方の支援に3兆5000億円、中小企業対策に1兆7000億円、エコポイント制度やエコカー補助金の延長と住宅エコポイントの新設に8000億円、インフルエンザ対策など生活の安心確保に8000億円、また雇用対策に6000億円を配分する内容となっている。一部が重複するので合計は合わないが、いわゆる景気対策としての「真水」部分は7兆2000億円である。

その事業規模は24兆4000億円。事業規模というのは、真水によって誘発されると考えられる需要の増加分をいう。たとえばエコポイントなどによって売れると考えられる住宅や自動車、家電製品の金額が4兆1000億円になると試算している。ちなみに麻生前内閣が作った第1次補正予算の真水は約15兆円、事業規模は57兆円だった。これに比べると、今回の追加対策は半分以下の大きさだが、財政面からの制約があるから仕方がない。ただし、これでどうなるという先が見えない。その点が最大の欠陥である。

                           (続きは明日)

    ≪9日の日経平均 = 下げ -135.75円≫

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