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経済なんでも研究会
オバマの挑戦 / 金融規制を強化 (下)
2010-01-28-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 民主党の本来の姿? = オバマvs金融界の戦いは、経済思想の面からも政治思想の面からも大きな意味を持っている。資本主義は冷戦の終結で社会主義に打ち勝ったあとも自己増殖して、80年代以降は金融資本主義の時代を迎えた。金融工学を駆使して最大限の利益を追求したものが、勝者と呼ばれる時代である。この一握りの勝者と汗水たらして働く一般大衆との格差は、広がるばかりだった。

この間、金融資本主義の行き過ぎに警鐘を鳴らし、預金銀行と投資銀行・証券の分離を主張し続けたのが、元FRB議長のボルカー氏だった。オバマ大統領が金融規制の強化を発表した記者会見の席上に、彼の姿があったことは不思議ではない。アメリカという資本主義の権化が、自由化によって最大限の利益追求をさらに可能にするか、これを規制するかは経済思想史上のエポック・メイキングな出来事と言っても過言ではない。

アメリカの民主党はもともと労働者、低所得層、中小企業を基盤とする政党である。だがオバマ大統領が誕生した1年前の状況は、政府が大金融機関を支援しないと不況がさらに深刻化する状況だった。「大きすぎて潰せない」ため、やむなく支援したと言える。いま景気は回復しつつあり、金融機関の業績も好転した。オバマ大統領はボルカー氏の進言を受け入れ、民主党本来の基本政策に舵を切り替えたように思われる。

もちろん、そこには政治的な計算も働いている。先日の補選で、民主党は牙城のマサチュ-セッツ州で議席を失った。ことし11月の中間選挙に向けて、一般大衆の票を集めるには金融界との対決姿勢を打ち出すのが得策という思惑も働いたに違いない。だがガイトナー財務長官は、明らかに金融界寄りの政治家だ。その半面、共和党内にも金融資本主義の行き過ぎを批判する勢力がある。どんな法案が出来て、議会がどう対応するのか。目を離せない。
    

    ≪27日の日経平均 = 下げ -73.20円≫

    ≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫  

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