◇ 心配なユーロの下落 = 南ヨーロッパに強力な低気圧が発生した。最初はギリシャで観測されたが、いまはポルトガルとスペインを巻き込んでいる。まだ強い低気圧の段階だが、その影響は東京を含む世界の市場に及んできた。このまま放っておくと最大級の嵐に発達しかねないだけに、警戒は怠れない。
低気圧の原因は、各国の財政不安。まずギリシャでは昨年末に、実際の財政赤字が公表されていた数字を大幅に上回っていたことが発覚した。このため国債の格付けが引き下げられ、国債の売れ行きが不調に。このままだと、ギリシャは国の債務を返済できなくなるのではという不安が高まった。いわゆるデフォルト(債務不履行)宣言に追い込まれる可能性が生じたわけである。
さらに年が明けると、ポルトガルやスペインでも財政不安が表面化した。ちなみに09年の統計でみたギリシャの財政赤字は、GDPに対して12.7%。またポルトガルは同じく8.0%、スペインは11.2%だった。仮に、これらの国がデフォルトに追い込まれると、これらの国の国債を買っていたヨーロッパの金融機関は、巨額の損失を蒙ることになる。再びリーマン・ショックが起るかもしれない。
その警戒感から世界中の投資家が市場から手を引き、先週後半は株価や商品相場が大幅安となった。同時に統一通貨であるユーロも売り込まれ、円の対ユーロ相場は先週1ユーロ=121円台にまで上昇。11か月ぶりの高値を付けている。南ヨーロッパ低気圧が発達すれば、ユーロが下落する。したがって当面は、ユーロ相場が気圧計になると考えていい。
(続きは明日)
≪8日の日経平均 = 下げ -105.27円≫
≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
☆Please click here ⇒
低気圧の原因は、各国の財政不安。まずギリシャでは昨年末に、実際の財政赤字が公表されていた数字を大幅に上回っていたことが発覚した。このため国債の格付けが引き下げられ、国債の売れ行きが不調に。このままだと、ギリシャは国の債務を返済できなくなるのではという不安が高まった。いわゆるデフォルト(債務不履行)宣言に追い込まれる可能性が生じたわけである。
さらに年が明けると、ポルトガルやスペインでも財政不安が表面化した。ちなみに09年の統計でみたギリシャの財政赤字は、GDPに対して12.7%。またポルトガルは同じく8.0%、スペインは11.2%だった。仮に、これらの国がデフォルトに追い込まれると、これらの国の国債を買っていたヨーロッパの金融機関は、巨額の損失を蒙ることになる。再びリーマン・ショックが起るかもしれない。
その警戒感から世界中の投資家が市場から手を引き、先週後半は株価や商品相場が大幅安となった。同時に統一通貨であるユーロも売り込まれ、円の対ユーロ相場は先週1ユーロ=121円台にまで上昇。11か月ぶりの高値を付けている。南ヨーロッパ低気圧が発達すれば、ユーロが下落する。したがって当面は、ユーロ相場が気圧計になると考えていい。
(続きは明日)
≪8日の日経平均 = 下げ -105.27円≫
≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
☆Please click here ⇒

| ホーム |