◇ 自動車の回復が遅い = 財務省が発表した1月の貿易統計によると、輸出は4兆9024億円で昨年1月の実績を40.9%も上回った。ところが昨年の1月は不況の影響で輸出が最も縮小し、前年比で45.7%も減少した月。そこで輸出が好調だった一昨年の1月と比較してみると、まだ23.5%も低い水準であることが判る。景気を支える輸出の回復は、やっと八合目にさしかかったところだ。
相手国別にみると、中国向けの輸出が9200億円。前年比では79.9%の伸び。一昨年比でも1.3%の減少だから、ほぼ不況前の水準に戻している。アメリカ向けは7100億円で、中国との差はかなり開いてきた。前年比では24.2%伸びたが、一昨年比では41.5%の減少。ピーク時の6割程度にしか達していない。
商品別では、自動車の出遅れが目立つ。輸出金額は6360億円で、前年比は59.2%の増加。しかし一昨年比では46.1%の減少で、まだ六合目にも達していない。その他の主力商品では、電気機器が一昨年比で21.7%の減少。鉄鋼は同じく15.3%の減少だった。
ここで気になるのは、政府が月例経済報告のなかで「輸出の伸びが緩やかになる」という判断を示したことだ。これはトヨタ問題を意識したためだと考えられるが、景気にとってはマイナス材料に違いない。輸出の回復が八合目から九合目まで登るのに何か月もかかるようだと、それだけ景気の回復にも時間がかかることになる。トヨタ問題の行方と2月以降の輸出動向に注目したい。
≪24日の日経平均 = 下げ -153.27円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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ここで気になるのは、政府が月例経済報告のなかで「輸出の伸びが緩やかになる」という判断を示したことだ。これはトヨタ問題を意識したためだと考えられるが、景気にとってはマイナス材料に違いない。輸出の回復が八合目から九合目まで登るのに何か月もかかるようだと、それだけ景気の回復にも時間がかかることになる。トヨタ問題の行方と2月以降の輸出動向に注目したい。
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