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経済なんでも研究会
サンデー実験室 = 孫に聞かせる経済の話
2010-03-28-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第17章 国債って、なんだろう? ⑫

国会で10年度予算が成立しました。この予算通りに行くと、来年3月末の国債発行残高は637兆円となる見込みです。また来年3月末には、政府の債務残高が973兆円に達します。この金額は国の経済規模であるGDP(国内総生産)に対して197%、つまりほぼ2倍という大きなものです。ほかの主要国で100%に達しているところはありません。

いま南ヨーロッパのギリシャが財政の危機に陥っています。このギリシャでさえ、GDPに対する政府債務の比率は124%です。日本はなぜ危機に陥らないのでしょうか。いちばん大きな違いは、日本の国債はほとんどが国内で買われていて、外国人の保有は7%ぐらいしかありません。これに対してギリシャの場合は、外国人が70%ぐらい買っていることです。外国人がギリシャの国債に不安を持ち、買わなくなったため大問題が生じたわけです。

国が借金を返せなくなったことは、これまでにも例があります。たとえば1990年代にはタイや韓国、それにロシア。01年末にはアルゼンチンが、そういう状態に陥りました。これらの国々は通貨の下落や金利の上昇で経済が不況に落ち込み、インフレと失業の増加に悩まされたのです。

日本は大丈夫なのでしょうか。日本の国債が国内で消化されているのは、国民がたくさん貯蓄をしているからです。日銀の計算によると、その金額は昨年末で1087兆円ありました。でも政府の債務残高との差は、もうあまりなくなってきています。日本もこれからは国債の発行を増やすと売れなくなり、金利が上がり始める危険があります。もうギリギリのところに近づいていると言っていいでしょう。


                            (国債って は終わり)

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