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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- ギリシャの悲劇 : 日本は? ⑦
2010-06-12-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ EUの設計ミス? = ギリシャの悲劇は、その原因を突き詰めて行くと、EUの設計ミス? に行き着く。現在、EUの加盟国は27か国。そのうちの16か国が共通通貨であるユーロを使用している。域内の政治、経済、社会を一体化し、ヒト・モノ・カネの行き来を自由にしたこの制度は、経済が好調なうちは効果を発揮した。ギリシャのような経済小国も、ドイツやフランスといった大国の恩恵を受けることができたからである。

ところがリーマン・ショック後の不況期では、この効果が逆回転した。たとえばギリシャ経済は観光が中心。あとはワインやオリーブの輸出に頼っている。したがってドイツやフランスの経済力を反映する強いユーロは、ギリシャにとって完全な重荷となってしまった。しかも為替の切り下げができない。

その一方で、財政は各国の自由に任された。国民の税金を使う財政については、EUといえども統合できなかったわけだ。このため経済小国のなかには、ユーロの重圧を緩和する目的で、財政支出の拡大に走ったところも多い。要するに財政政策はバラバラなのに、通貨は共通。この設計ミスが大不況の到来で、一挙に露呈したとみることができる。

いまEUはこの欠陥に気付いて、懸命に対処策を講じようとしている。その最初のステップが、域内を挙げての財政再建競争だと言えるだろう。また中央銀行による国債の買い入れなど当面の対策、さらには各国の財政政策に対する事前評価制度の導入。それにヘッジ・ファンドや格付け会社などへの規制。これらがどういう効果と結果をもたらすのかは、まだ未知数である。


                              (続きは来週サタデー)

    ≪11日の日経平均 = 上げ +162.60円≫

    【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】

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