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経済なんでも研究会
忍び寄る “財政再建不況”の影 (下)
2010-07-08-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 財政と成長の両立はムリ? = カナダで開いた先週のG20(主要20か国)首脳会議。共同宣言では「経済成長に配慮した財政健全化計画の必要性」を強調した。この会議では、財政再建を強調したヨーロッパ諸国と、その景気に対する悪影響を心配したアメリカの意見が対立。その結果が全く玉虫色の共同宣言になったと理解されている。

そのアメリカも、これ以上の財政赤字は出したくない。6月の雇用者数が減少したニュースを聞いて、オバマ大統領は「雇用については、あらゆる手段を尽くしている」とコメントした。裏を返せば、これ以上はやりようがないということになる。したがってアメリカはヨーロッパの財政再建競争に加わるつもりはないが、さらなる景気対策はむずかしいという姿勢だろう。

ECB(ヨーロッパ中央銀行)のトルシェ総裁は「財政再建は経済成長のために必要だ」と述べている。だが、その意味は「将来、経済が成長するためには、いま財政の建て直しが必要」と解釈すべきだろう。やはりヨーロッパは財政再建で足並みを揃え、他国よりも早く赤字のGDP比を引き下げたいと真剣になっている。

財政再建は実効を上げれば上げるほど、不況を呼び込む度合いが高くなる。名付けて“財政再建不況”。それを逃れる可能性はきわめて小さい。ヨーロッパの首脳は、それも覚悟しているように思われる。どこかの国の総理大臣のように「増税で景気が良くなる」とか「財政再建と経済成長は両立する」などと考えている人は、アメリカにもヨーロッパにもいないのではないか。だから日本は、G20の共同宣言でも例外扱いされてしまった。


    ≪7日の日経平均 = 下げ -58.39円≫

    ≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ

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