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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- TPP の基礎知識 ⑤
2011-03-05-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 弱い農業がアキレス腱に = FTA(自由貿易協定)を結んで工業製品の輸入関税が撤廃されれば、競争力のある日本の製品は輸出しやすくなる。だが同時に農業産品の関税が軽減されると、日本の農業は壊滅してしまうかもしれない。この点が心配で、日本は最近までFTAの締結に積極的ではなかった。これまでに結んだFTAの相手国は、いずれも農業産品の強力な輸出国ではない。

たしかに日本の農業は、国際的にみてかなり見劣りする。この50年間、耕地面積は減り続け、産出額も減った。農家1戸当たりの平均耕作面積は2.2ヘクタールで、アメリカの38分の1。生産性が極端に低いうえに、農業従事者の高齢化も進んだ。主として農業で収入を得ている基幹的農業従事者の平均年齢は、07年で64.6歳。アメリカの57.1歳、ドイツの48.8歳に比べると、際立って高い。

農畜産物の輸入関税を軽減すると、アメリカやカナダ、オーストラリアといった農業先進国からの輸入が急増することは明らかだ。だから、これまではこれらの国々とFTAを結ぶことは敬遠してきたが、TPPにはこれらの国々も参加する。農業産品だけは勘弁してほしいと言うわけにはいかない。

TPPに参加しなければ、安い農畜産物が大量に入ってくることは避けられる。その代わりに、TPP参加国間で工業製品の関税撤廃が行われても、日本はその恩恵に浴することができない。菅首相はTPPを“黒船”に見立てて、これを機に「平成の開国」をして農業も強くする方針を打ち出した。しかし反対の「攘夷派」も多く、議論はなかなか収斂しそうにない。

☆日本の農業については、昨年7-9月の毎週日曜日に連載した「農業の問題って、なんだろう?」を参照してください。


                          (続きは来週サタデー)

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