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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- TPP の基礎知識 ⑪
2011-04-16-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 日本の針路は不透明に = 政府はTPPへの参加を6月末までに決める方針だったが、大震災の影響で決定を先送りすることになった。各省の担当者は地震や原発事故の対応セクションに回され、予定されていた地方での説明会も中止されている。このためTPPの協定草案が完成する11月までに、日本が参加の意思を固めることは不可能になった。

じっさいに9か国によるTPPが発足するのは、来年の秋ごろになると考えられている。したがって日本がもし来年春ごろまでに参加を表明すれば、最初の加盟国として名を連ねることができるかもしれない。しかし、その場合はすでに出来上がっている協定の内容を丸飲みする必要がありそうだ。コメや牛肉の関税について注文をつけても、受け付けられない公算が大きい。

今回の大震災は、東北地方の農業にも大きな打撃を与えた。このため農業の自由化に対する慎重論が強まる公算も大きい。この点を考慮に入れると、来春までの決定も困難かもしれない。その場合の1つの選択肢は、韓国型の自由化路線だろう。韓国はTPPへの参加は未決定のまま、重要な貿易相手国とのFTA締結に全力を挙げてきている。

世界はいま貿易自由化・経済自由化の大きな流れに乗っている。TPPがスタートすれば、大災害に見舞われたとはいえ、日本だけが何もしないというわけにはいかない。アメリカや中国、オーストラリアやカナダといった重要な貿易相手国と個別にFTAを結ぶとしても、農業の問題を避けては通れない。震災を契機に農業の改革にも手を着ける。そんな空気が醸成されるかどうか。日本の針路は、そこにかかっている。


                               (続きは来週サタデー)

    ≪15日の日経平均 = 下げ -62.40円≫

    【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】 

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