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経済なんでも研究会
怪獣 + 神様 / 市場主義の行き過ぎ ? (上)
2011-08-09-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ 神様になった格付け会社 = もし「怪獣と神様が協調したら」--といってもアニメの物語ではない。いま世界の市場を席巻する現実の話である。ここでいう怪獣はヘッジ・ファンド、神様は格付け会社だ。この神様が先週もアメリカの国債を格下げし、世界中に大きな衝撃を与えた。

アメリカの格付け会社S&P(スタンダード・プーア)は先週、自国の国債に対する信用度を最上級のAAAから1段階下のAA+に引き下げた。この直前、アメリカ財務省はS&P社の試算に誤りがあることを指摘。決定の延期を申し入れたが、S&P社は応じなかった。この話が伝わると、ウォール街では投資家が「格付け会社はいつから神様になった」と声を荒げたという。

格付け会社はもともと、企業が発行する債券の信用度を調査・分析して、投資家に情報を提供する目的で設立された。それが昨今では、国債や地方債にまで手を広げている。たとえば昨年はギリシャ国債を格下げ、これが口火となって財政・金融不安がポルトガル、スペインからイタリアにまで広がっている。日本の国債も、ことし1月に格下げされた。

投資家に適切な情報を提供するのはいい。だが一国の信頼度を勝手に決め付けることは、あまりにも悪影響が大きすぎる。株価が急落、金利が急騰、通貨が揺さぶられる。景気は下降し、企業経営は苦しくなる。その損害は一般庶民とまじめな投資家が背負うことになる。こうした実態はだれの目にも明らかなのに、格付け会社が神様のように振る舞えるのは、すべてを自由な市場に任せることが最善だと考える市場万能主義に支えられているからに他ならない。


                                (続きは明日)

    ≪8日の日経平均 = 下げ +202.32円≫

    ≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ

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