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経済なんでも研究会
怪獣 + 神様 / 市場主義の行き過ぎ ? (下)
2011-08-11-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 米国は袋小路、欧州は賽の河原 = アメリカの場合、S&P社は財政赤字の削減計画が不足だという理由で国債を格下げした。ところが赤字の削減を強化すれば、景気は明らかに後退する。削減をこの程度で抑えると、国債が格下げされ株価の暴落や金利の上昇を招いて、これまた景気は下降する。要するに逃げ口のない袋小路に入り込んでしまった。

ヨーロッパの場合は、たとえばギリシャが財政再建計画を議会で決めEUが資金援助をしても、格付け会社は「実行は不可能だ」と断定。国債の格付けを下げる。そこでまたEUが援助を追加する。ギリシャにとっては、財政再建を実行するヒマさえ与えられない。要するに、いくら石を積んでも崩れてしまう賽の河原だ。

アメリカにしてもヨーロッパにしても、ここまで財政状態を悪化させたことに基本的な問題があることは確かだ。だがEUの金融当局者が言うように「格付け会社が信用不安をいたずらに増幅している」ことも確かだろう。しかも格付けの判定は、基準がきわめて不明瞭だ。その証拠にアメリカ国債についても、ムーディーズやフィッチといった大手の格付け会社は引き下げていない。

アメリカもヨーロッパも80年代から、金融市場に対する規制を次々に撤廃してきた。そのことは経済の活性化に大きく役立ったが、そこから神様と怪獣が生まれてしまった。とにかく一民間企業の判断が世界の株価を暴落させる。また投資会社が結束して食料の国際価格を吊り上げる。結果として額に汗して働く人たちが損をし、アフリカの子どもたちまでが飢えに苦しむ。こんなことが許されていいのだろうか。


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