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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 日本産業の空洞化 ⑧
2011-09-24-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ <原因①>最初は貿易摩擦から = 企業が生産や営業の拠点を海外に移転する原因は、いくつも数え上げることができる。時代によって、業種や個々の企業によって原因はみな違う。また、いくつかの原因が絡み合っていることも多い。さらに企業が業績の拡大を求めて積極的に進出するケースと、やむなく移転を決断するケースとに2分できるかもしれない。

日本の企業が最初に海外へ進出したのは、1960年代の後半から。原因はアメリカとの貿易摩擦だった。90年代にかけて繊維、テレビなどの家電製品、鉄鋼、自動車、半導体と、日本の対米輸出が急増。そのたびにアメリカでは日本製品のボイコット運動が発生した。特に激しかったのは自動車で、ホンダはこの摩擦を解消するため82年に、日本のメーカーとしては初めてアメリカでの乗用車生産を開始している。

80年代以降は、2つの原因が目立っている。まず高度成長で日本の賃金水準が上昇したため、企業は安い人件費を求めて海外に工場を作り始めた。中国や東南アジア諸国が中心で、この動きは雑貨や衣料品、食品から家電製品へと広がって行く。もう1つは円高の始まり。85年のプラザ合意で円高が進むと、電機や一般機械などの企業で中国や東南アジア諸国に工場を建設する動きが強まった。

この段階では、円の価値が高まったために海外投資がしやすくなったこと、それに海外の安い人件費が結び付いた動きだったと言えるだろう。最近の円高を原因とする海外移転とは、全く性格が異なっている。したがって当時は“空洞化”という言葉も使われなかった。


                              (続きは来週サタデー)

    ≪22日の日経平均 = 下げ -180.90円≫

    【今週の日経平均予想 = 2勝1敗】

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