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経済なんでも研究会
あきれた 日本銀行の小心翼々
2011-11-01-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ お粗末すぎた円高対策 = 日銀は先週21日、円高の阻止を目的とした金融緩和の追加策を決めて発表した。その内容は、資産買い入れ基金の規模を50兆円から55兆円に増やす。この増加分5兆円はすべて残存期間1-2年の国債購入に充てる。こうして長期金利の引き下げを図り、日米間の金利差を拡大することで、円に対する投資需要を減らし相場を下げようとする試みだ。

ところが為替市場は、この日銀の追加政策を全く無視。円の対ドル相場は、3日連続で最高値を更新してしまった。東京市場の長期金利も、むしろ上昇気味に推移している。基金の規模を55兆円に拡大するといっても、長期国債の買い入れ限度は4兆円から9兆円に上がっただけ。要するに日銀の対策はあまりにも貧弱で、市場に何のインパクトも与えることができなかった。このため政府は31日、円売り介入に踏み切らざるをえなくなった。

なぜ日銀は、政策をこんなに“小出し”にするのだろう。その理由の1つは、もともと日銀が資産の買い入れなどはやりたくないと考えていること。債券や株式を購入すれば、それだけ日銀の資産内容が劣化する危険を孕む。そんなことはしたくないというのが日銀の本音だ。しかし景気の低迷や円高の進行で、何もやらないわけにはいかない。そこで、いやいやながら作ったのが資産買い入れ基金だった。

もう1つの理由は政策を小出しにすることで、今後に緩和の手段を温存しておくこと。買い入れ限度を5兆円ずつ増やして行けば、まだ何回もこの手を使える。日銀は政府や国会から「何もしないではないか」と怒られるのが、いちばん怖い。この手を小出しにすれば、なんとかごまかせる。これが日銀の戦術だろう。円高対策としての効果よりも、怒られなければいいのである。


    ≪31日の日経平均 = 下げ -62.08円≫

    ≪1日の日経平均は? 予想 = 下げ

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