FC2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 綱渡りの ユーロ圏 ④
2011-11-26-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ <ギリシャ②>管理デフォルトへ = ギリシャ政府の債務総額は3300億ユーロ。そのうち約2000億ユーロが民間金融機関からの借金だ。その借金を50%カットすれば、金融機関は1000億ユーロ損をする。ギリシャのほかEU各国の銀行が国債の形で保有する資産が半分に減ってしまう。放っておけば、銀行の倒産が相次ぐという新たな問題が持ち上がった。

EUとしては来年春までに、公的資金の投入などで銀行の資本を増強する方針。準備ができたとき、ギリシャはデフォルト(債務不履行)を宣言する。つまり突然のデフォルトではなく、管理されたデフォルトになるわけだ。それでもギリシャは、さらなる財政赤字の削減を進めなければならない。そのため11月11日、パパデモス前ECB(ヨーロッパ中央銀行)副総裁を首班とする大連立内閣を発足させた。

それにしても緊縮財政の内容は、きわめて厳しい。財政赤字のGDP比率は10年が10.5%。11年は9%の見込み。それを12年は5.4%にまで低下させる。そのため付加価値税・自動車登録税・不動産税・ガソリン税・酒税・タバコ税の増税。国有企業の売却・民営化、公務員の削減・給与の引き下げ・賞与の停止、年金・失業保険の減額、公共事業の凍結、軍事費の削減・・・。

大問題は国民の反発だ。激しいデモやゼネスト。新しい大連立内閣が国民の抵抗を抑えて、これらの施策を実行できるのか。もし実行できなければ、EU・IMFからの支援はストップしてしまう。そのときギリシャはユーロ圏の一員としての資格を失うことになるだろう。ギリシャもユーロ圏も、いまその瀬戸際に追い詰められている。


                             (続きは来週サタデー)

    ≪25日の日経平均 = 下げ -5.17円≫

    【今週の日経平均予想 = 4勝0敗】

          ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング

ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2019/11 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.