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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 綱渡りの ユーロ圏 ⑩
2012-01-07-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ <問題点②>2つの南北問題 = ギリシャ政府が国債を償還できなくなり、EUに緊急融資を求めたのは一昨年の4月だった。そのときEU各国は、いち早く3年間で1100億ユーロの支援策を決定している。さらに財政・金融不安がスペインやイタリアに飛び火すると、EFSF(ヨーロッパ金融安定化基金)の資金を増強するなど防衛策に努力した。

ところがドイツをはじめ北ヨーロッパの国々では、国民の間に不満が広がった。ギリシャやスペインなど南ヨーロッパ諸国は、働かずに借金を増やした。そういう国を助けるのに「自分たちの税金が使われるのはおかしい」という不満である。一方、南の諸国では 「北の銀行を助けるために緊縮を押しつけられるのか」という疑問が噴出。この感情がデモやストを惹き起した。これがヨーロッパのなかでの南北問題。

もう1つは各国内での南北問題。たとえばイタリアは北部が工業地帯、南部は農業・観光業地帯。だから北部にとってはユーロ圏にとどまることが生存の基本条件。しかし南部にとっては、それほど必要性を感じない。だから財政再建のための緊縮政策に対する受け取り方も大きく違う。ギリシャも北と南が同じような関係にある。

このためイタリアでもギリシャでも、政府の緊縮政策に対する不満や反感は南部の方が強い。その不満が限度を超えて膨れ上がると、与党は政権を維持できなくなる。たとえばイタリアでもギリシャでも昨年、政権が交代した。だが新しい政権に対しても、国民の不満はくすぶり続けている。再び政変が起きると、緊縮政策は継続できないかもしれない。ユーロ圏の悩みの種である。


                             (続きは来週サタデー)

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