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経済なんでも研究会
TPPは 藪の中 : 交渉は一巡したが (下)
2012-03-01-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 問われる外交的な手腕 = TPPにはカナダやメキシコも参加の意思を表明している。この2か国に日本が加われば、域内のGDPは25兆ドル。全世界の39%を占める巨大な経済圏が誕生する。だから基本的には、すべての国が日本の参加に大きな期待をかけているはずだ。さらにシンガポールなどの6か国が日本の参加を了承したのは、アメリカの独り舞台にはしたくないという考慮が働いたのだろう。

アメリカも日本の参加を希望しているはず。なぜなら日米とASEAN諸国が連携した経済圏は、中国に対する大きな牽制力になるからだ。こうした各国の思惑、そこに日本が有利な条件で参加できるチャンスがある。ただ徹底的な自由化を標榜して作ろうとしているTPPだから、あらゆる分野でかなりの譲歩は覚悟しなければならない。どこまでの譲歩で相手を納得させられるかは、全く外交的な手腕による。

だが、この種の交渉をする場合には、何枚もカードを持っている必要がある。しかし日本にはカードがあるのかどうか、きわめて疑問だ。たとえばコメの輸入関税は10年間で半分にする。牛肉や乳製品の輸入は・・。こうしたことに関する国内的な調整が行われていない。これではカードが持てないから、協議を何回やっても成果は出ないことになりはしないか。

TPP協定を作成中の9か国は3月上旬、オーストラリアで会合を開き、協定作りは最終段階に入る。一方、日本側は3月中にアメリカなど3か国の了承をとり、夏までには参加を正式に決定する方針だと伝えられる。いずれにしても、野田首相は4-5月中には訪米する予定。オバマ大統領との会談で「参加するつもりですが、国内の調整に手間取っていますので」などと、みっともないことは言わないでほしいものである。


    ≪29日の日経平均 = 上げ +0.72円≫

    ≪1日の日経平均は? 予想 = 下げ

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