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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 日本の国債 ⑤
2012-03-03-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 経常収支にも不安の影 = 「国債の消化は、経常収支が黒字のうちは心配ない」という説明も聞かれる。経常収支というのは、貿易収支と利子や配当などの所得収支を合計したもの。これが黒字ならば海外との取り引きの結果、日本の国内にはおカネが流入超になる。そのおカネが国債の購入に回るから大丈夫だ、という考え方である。

たしかに日本はこれまで貿易収支では大幅な黒字を出し、所得収支も拡大傾向を続けてきた。たとえば2010年の経常収支は17兆円もの黒字を記録している。ところが昨年の大震災を機に、貿易収支が赤字基調に変わってしまった。世界経済の低迷で輸出が伸び悩む一方で、原発の穴を火力発電で補っていることからLNG(液化天然ガス)などの燃料輸入が急増したためである。

このため11年の経常収支は黒字が9兆6000億円と、前年より44%も減少した。この4月には全国54基の原発がすべて運転を停止してしまう。したがって輸出がどの程度まで回復するかにもよるが、ことしの経常収支はもっと悪化する可能性がきわめて大きい。専門家の間では「あと数年で、経常収支は赤字になる」といった予想さえ出始めている。

ギリシャやスペイン、イタリアなどの南ヨーロッパ諸国と比べると、日本は個人の金融資産がきわめて大きいこと、それに経常収支で大幅な黒字を出し続けていたこと。この2点が異なっていたために、国債に対する不安が生じなかった。その優位性が最近は急速に薄れつつある。日本の“ギリシャ化”が心配されるようになったのは、このために他ならない。


                             (続きは来週サタデー)

    ≪2日の日経平均 = 上げ +69.66円≫

    【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】

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