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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 日本の国債 ⑨
2012-03-31-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 日銀と国債の危ない関係 = 日銀も大量の国債を保有している。特に最近は保有高の増加が著しい。11年末の保有高は91兆7000億円。発行残高に占める割合も10%に達した。リーマン・ショックが発生する直前の水準に比べると、42%も増えている。これは景気の悪化を防ぐために、日銀が国債の購入を増やして金融の緩和を図ったことを示している。

もともと日銀は短期金融市場の資金調節をする公開市場操作のなかで、国債を買い入れていた。加えてリーマン後の景気対策として、10年10月に資産買い取り基金を創設。国債を積極的に購入するようになった。基金の総ワクは65兆円、このうち長期国債の買い入れ限度は19兆円となっている。

日銀がこのワクを使って国債や債券などを市場から買い入れれば、それだけおカネが放出されて金融が緩和される。それが本来の目的だが、同時に国債を買い支えて利回りの上昇を防ぐ役割を果たすことにもなる。したがって仮に行きすぎると、インフレを惹き起したり、国債の信用を急落させる危険性があることは否定できない。

戦前、列強と呼ばれた各国は、戦費を賄うために国債を増発して中央銀行に引き受けさせた。これが厄介なインフレを誘発させたことから、中央銀行による国債の引き受けはタブーとなっていた。ところが最近はリーマン・ショックなどで世界不況が長引き、先進各国は財政難のために金融緩和で不況対策をするしかなくなった。このためアメリカやヨーロッパ諸国でも、中央銀行による国債の引き受けが目立っている。その限界がいつ来るのか。歴史的な実験だと言っても過言ではないだろう。


                           (続きは来週サタデー) 

    ≪30日の日経平均 = 下げ -31.23円≫

    【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】

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