FC2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
地殻変動のユーロ圏 / 独仏は連携できるのか (中)
2012-05-09-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 結局は左派と右派の違い = ドイツのメルケル首相も、独仏両国が連携することの重要性はよく知っている。先週はオランド氏の登場を予想したかのように「6月のEU首脳会議で、経済成長に関する構想を提示する」と発言した。それでは、この両首脳は「緊縮財政+経済成長」で合意するのだろうか。そう考えるのは、まだ早い。なぜなら両者の成長政策についての考え方は、全く異なっているように思えるからだ。

オランド氏はまず国民の不満を和らげるために、EUが決めた各国の財政再建計画を緩めることを主張する。また財政支出を増やして公共事業を拡大、失業者の吸収を図る。その一方で財源を確保するために、高所得者や大企業には増税する。ここでは左派の政治理念が顔を出してくるわけだ。

メルケル首相の成長戦略は全く違う。ドイツはこれまで構造改革や規制緩和で、経済力の強化に成功してきた。特に失業手当の引き下げや派遣労働の緩和など、労働市場を改革したことが輸出競争力の大幅な向上をもたらしている。メルケル氏はこの実績を踏まえ、EUの新条約に構造改革と規制緩和を追加しようと考えているようだ。この政策手段は全く企業寄り。右派の哲学である。

左派と右派と言っても、かつての社会主義と自由主義の対立ではない。ともに自由経済体制を基盤にはしているが、成長の原動力を財政支出に求めるか企業の活力に求めるかで、方法論は全く異なる。これが今日的な意味での左派と右派の相違と言えるだろう。メルケル首相とオランド新大統領が、この思想的な対立を乗り越えて連携できるかどうか。歴史的な注目点だと言ってもいい。


                                 (続きは明日)

    ≪8日の日経平均 = 上げ +62.51円≫

    ≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ

          ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2019/11 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.