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経済なんでも研究会
軟着陸に成功 : 中国経済 (下)
2012-05-16-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 高成長国から中成長国へ = 中国の消費者物価は10年春から上がり始め、11年7月には6.5%の上昇を記録した。このとき食料品は14.8%も上昇している。このインフレ傾向に対して、中国は徹底的な金融引き締めで対応した。政策金利を5回、預金準備率にいたっては15回も引き上げている。物価が上がると、国民は政府に対する不満を募らせる。政府はこれを最も警戒した。

その結果、11年冬になって物価上昇が鈍り始めた。そこで人民銀行は11年12月と今年2月に預金準備率を引き下げ、今回は3度目の緩和措置となったわけだ。注目されるのは、インフレ対策として厳しい金融引き締めを貫いたにもかかわらず、この間に財政支出は減らさなかったこと。これはインフラ整備を急ぐ必要と、雇用を維持するためだったと考えられる。

たとえば本年1-4月間の財政支出は、前年の26%増という高水準を維持している。それでも金融引き締めが効いて経済活動が鈍化、1-3月期の実質成長率は8.1%にまで減速した。2ケタ成長が当たり前だった中国も、経済がある程度の成熟を遂げた結果、中成長国に変化しつつあると見られないこともない。

中国経済は4月の数字からみる限り、一応は軟着陸に成功したとみていいだろう。政府・人民銀行は今後もインフレの再燃に警戒しながら、ゆっくりと金融引き締めを緩めて行くことになる。中国の場合は財政面からの制約がないから、経済が落ち込みすぎたら政府が支出を増やせばいい。しかも国会の承認などは要らないから、政府がすぐに決められる。これが中国の強みかもしれない。


    ≪15日の日経平均 = 下げ -73.10円≫

    ≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ

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