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経済なんでも研究会
悪循環に陥った 世界経済 (上)
2012-06-05-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ 世界同時不況の入口へ = 世界経済が悪い回転を始めた。その引き金は、やはり南ヨーロッパ諸国。ギリシャだけでも大変なのに、とうとう信用不安がスペインにも飛び火してしまった。これまで元気だった中国やインド、東南アジア諸国やブラジルなども、経済活動がはっきり鈍ってきた。回復軌道に乗っていたアメリカも、腰折れの様相を呈している。日本への影響も大きい。世界同時不況の再来が、きわめて心配な状況だ。

ギリシャは17日に、2回目の総選挙を実施する。その結果しだいではデフォルト(債務不履行)宣言をして、ユーロ圏から離脱する可能性もないではない。そんな不安に追い討ちの形で発生したのが、スペインの金融危機。スペインは不動産バブルが崩壊し、金融機関が巨額の不良債権を抱えている。このため銀行の経営に不安が集中していた。失業率が25%近くに達するなど、ある意味ではギリシャより経済状態が悪いと言える。

ユーロ圏では各国が緊縮財政を実行していることもあって、ドイツなど一部の国を除けば軒並み景気が悪化している。たとえばユーロ17か国の1-3月期の実質成長率はゼロ。平均失業率は11.0%で、ユーロ圏はじまって以来の最悪という水準に達している。ことしの成長見通しはマイナスだ。

リーマン・ショックのあと、いち早く経済の立て直しに成功し、世界経済を同時不況から救いあげたのは新興国だった。だが現在、その新興国は中国もインドも経済成長の鈍化に悩んでいる。また東南アジア諸国やブラジルなども、輸出の減少で景気は下降局面に。さらに最近まで好調を持続していたアメリカも、ここへきて明らかに息切れし始めている。世界経済は全体が雨雲に覆われてきたと言っていい。


                                  (続きは明日)

    ≪4日の日経平均 = -144.62円≫

    ≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ

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