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経済なんでも研究会
悪循環に陥った 世界経済 (下)
2012-06-07-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 財政に頼れないピンチ  世界経済には、いま悪循環の力が働いている。ユーロ圏で信用不安が発生し、EUが不況に陥る。すると中国やアメリカ、インドなどの輸出が減る。中国やアメリカの成長が鈍化すると、こんどは東南アジアや日本の輸出が減ってしまう。こうして世界各国の経済が停滞へ向かう。各国市場の株価が連鎖的に下落する。投機資金は安全資産と目される円に殺到、円相場を押し上げる。

このまま悪循環が進むと、世界は同時不況に陥る。前回の同時不況はリーマン・ショックのあと、08年後半から09年にかけて発生した。このとき各国は財政支出を増大して不況をなんとか乗り切ったが、そのために財政赤字が耐えうる限度を超えて拡大してしまった。これが今回の財政問題を惹き起す引き金となったことは、間違いない。

各国はいま懸命に財政再建の努力中だ。したがって不況になっても、財政支出は増やしにくい。すると金融政策に頼るしかないが、こちらも限界に近い。さらなる金融緩和は株式市場に好影響を与えるかもしれないが、もう実体経済を押し上げる力はあまりない。要するに世界経済は、財政出動という不況対策の切り札を使えない。初体験とも言えるこの厳しい事態に、世界はどう対処したらいいのか。

まずユーロ圏の信用不安を抑え込むために、EUは結束して素早く対策を講じる必要がある。共同債の発行や中央銀行と投資銀行の増資など、できることは何でもやる。アメリカは金融緩和に踏み切る。財政に余裕のある中国は、景気の立て直しに全力を挙げる。そして日本は電力不安を解消し、消費増税を早く決める。要は各国が置かれた状況に応じて、素早く当面の問題を前向きに解決することしか手段はない。ぐずぐず議論している時間は、もうない。


    ≪6日の日経平均 = 上げ +151.53円≫

    ≪7日の日経平均は? 予想 = 上げ

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