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経済なんでも研究会
日本と似た点・違う点 / スペイン (下)
2012-06-28-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 政府による救済は不可能 = スペイン政府は先週、全銀行の資本不足額は620億ユーロ(約6兆2000億円)にのぼるという査定結果を公表した。ところが政府自体が公的資金を投入して、その不足額を補うことは不可能だ。というのも仮にそうすると、財政赤字がさらに拡大して国債利回りが急上昇してしまうと危険視されるからだ。この点が10年前の日本とは全く違う。いまなら日本も困難だが、10年前の財政にはまだ余裕があった。

EUもその辺の事情は理解しており、すでに最大1000億ユーロの支援を実行することで合意している。ただ、この支援は銀行の資本増強だけに使用される。これまでEUはギリシャ、アイルランド、ポルトガルの3か国に対して、金融支援を実施してきた。スペインは4か国目だが、支援の目的が銀行に限られるため、政府自体がEUやIMFの監督下に入ることはない。

EUによる支援は、EFSF(ヨーロッパ金融安定基金)あるいは7月に発足するESM(ヨーロッパ安定メカニズム)を通じて、スペインの銀行再編基金に融資する仕組み。では、これで安心かというと、そうでもない。ドイツなどが融資の返済について、スペイン政府の保証を強く求めているからだ。政府の保証は間接的な財政負担になるので、また国債の売りにつながる恐れがある。

そうこうしているうちにも、ムーディーズがまたスペイン国債の3段階格下げを発表した。だからEUも対策を急がなければならない。たとえば共同債の発行や銀行同盟の創設も考えられている。共同債はユーロ圏が自ら債券を発行する案。銀行同盟は域内の銀行を監督し、預金を保護する組織の設立案。EUの財政・金融統合に大きく前進することになる。きょうから始まるEU首脳会議が、これらの案件にどこまで踏み込めるか。世界中が注視している。


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