FC2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 金融緩和政策の限界 ⑤
2012-12-08-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 微妙な政府との関係 = 自民党の安倍総裁が「日銀に建設国債をすべて買い入れさせる」とか「輪転機をぐるぐる回して、無限にお札を刷る」と発言して物議をかもしたのは、ついこの間のこと。金融緩和が進むという思惑から、円相場が下落し、株価は上昇した。だが安倍総裁のこの考え方は、金融の量的緩和とは異質のものだ。

政府は税収などで補い切れない財源の不足分を、国債の発行で賄っている。その国債を無限に発行して日銀に買い取らせば、財源はいくらでも調達できる。最初に日本政府がこの方法に頼ったのは、1877年(明治10年)に起こった西南戦争の軍費を調達するためだった。さらに昭和初期の政府も、戦費を調達するために国債を日銀に引き受けさせている。

結果は激しいインフレをもたらすことになった。この経験から現在の財政法では、日銀の国債引き受けを禁じている。だが高齢化の進展や低成長で、最近は国債を発行せざるをえない。先週も説明したように、日銀は市場からこの国債を購入することで金融の量的緩和を果たしている。資産買い入れ基金の上限を明示することで「無制限の引き受け」と区別はしているが、上限をどんどん引き上げれば区別はなくなってしまう。

ここが日銀の泣き所だ。政府に強制されても「無制限な引き受け」は絶対にしたくない。しかし日銀総裁の人事権は政府が握っている。だから真っ向からの反対は主張しにくい。政府の影響力を排除したいが、現実問題としては抵抗もしにくい。日銀にとっては、最大の悩みだと言えるだろう。


                               (続きは来週サタデー)

    ≪7日の日経平均 = 下げ -17.77円≫

    【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】

          ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2019/11 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.