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経済なんでも研究会
円安を 喜んでいいのか? (下)
2013-01-17-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ デメリットも大きい = 円安は輸出産業に大きなメリットがある。だが半面、輸入産業には大きなデメリットをもたらす。その分だけ輸入コストが増大してしまうからだ。たとえばエネルギー、運輸、小売り、外食産業など。特に火力発電用の燃料となるLNG(液化天然ガス)や原油の輸入コストは、1円の円安で年間2750億円の増加になるという試算もある。

これらのコスト増加分は、企業の利益を圧迫したり、最終的に消費者に転嫁されたりする。したがって負担は分担されるが、総体的にみれば結局は日本経済が背負うことになるわけだ。国内の購買力が輸入代金を通じて海外へ流出、景気の押し下げ要因になっている。輸入額が輸出額を上回る現状では、日本全体としてはメリットよりデメリットの方が大きいと考えられるだろう。

一般に円安の原因は、安倍内閣の積極的な景気対策と金融緩和政策にあると考えられている。それも一因には違いないが、本当はもっと根本的な理由が存在するのではないか。一部の専門家の間では、こんな危惧が生じ始めた。それは日本が国際収支の赤字国に転落するという懸念である。

日本の貿易収支は、昨年7月から赤字を続けている。ところが11月はサービス収支や資本収支を加えた国際収支全体が赤字を記録した。これは日本が、あらゆる部門を総合した海外との取引で赤字となったことを意味する。このような赤字が継続すれば、その国の通貨は売られる。いまの円安がその結果だと断定するのはまだ早い。しかし、その兆候なのかどうかは真剣に検討する必要があるだろう。


    ≪16日の日経平均 = 下げ -278.64円≫

    ≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ

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