◇ 輸入の増加 > 輸出の増加 = 円安になれば輸出が増加して、貿易収支は改善する。これが一般的な考え方だ。だが、いまの日本の状態はこの常識が通用しない。財務省が発表した1月の貿易統計をみると、円の対ドル相場は前年より12%下落したのに、貿易収支の赤字は拡大して過去最大の規模に膨らんでしまった。
1月の輸出額は4兆8000億円で、前年比6.4%の増加だった。数量ベースでは6%減少しているので、円安の効果が現れたことに間違いはない。しかし輸入額が6兆4300億円と7.3%増加してしまった。輸入も数量ベースでは1%減っているが、円安の効果が輸出以上に大きく出たためである。この結果、貿易収支は1兆6300億円の赤字。単月としては過去最悪になった。
輸入品目のなかでは、相変わらず鉱物性燃料の輸入が多い。特に揮発油などの石油製品は33.7%、LNG(液化天然ガス)は11.4%、液化石油ガスは70.2%も伸びている。また携帯電話やノートパソコンの輸入も増大。その多くは中国からの輸入だった。
円安の効果が輸出より輸入に大きく現れる原因は、①輸出総額より輸入総額が大きいこと②輸出の外貨建て取引が5割強なのに対して、輸入は8割弱③効果が出るまで、輸出の方が時間がかかること--など。したがって貿易赤字は、今後もかなり長く続くのではないか。日本経済がどこまで耐えられるのか、心配である。
≪25日の日経平均 = 上げ +276.58円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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1月の輸出額は4兆8000億円で、前年比6.4%の増加だった。数量ベースでは6%減少しているので、円安の効果が現れたことに間違いはない。しかし輸入額が6兆4300億円と7.3%増加してしまった。輸入も数量ベースでは1%減っているが、円安の効果が輸出以上に大きく出たためである。この結果、貿易収支は1兆6300億円の赤字。単月としては過去最悪になった。
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