FC2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
円安の進行 : 4つの要因 (下)
2013-05-17-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ ゆっくりした円安が理想的 = 第3の要因は、貿易の赤字。12年度の貿易収支は6兆9000億円の赤字だった。輸出が伸び悩み、その一方で燃料輸入の急増によって輸入が増大したためである。この結果、経常収支は4兆3000億円の黒字だったが、黒字幅はピーク時の5分の1に縮小した。外貨を円に替える需要が減少し、円安の一因となった。

第4の要因は、生保の外債投資。生命保険43社は現在332兆円の資産を保有し、その半分近くを日本の国債に投資してきた。しかし国債の利回りが大幅に下がったため、4月ごろからは外国債の購入を増やしている。このとき円を売って外貨を購入するから、円相場は下落する。日銀が大量の国債を購入することで、こういう現象が生じたとも言えるわけだ。

円安を招いた4つの要因は、今後どうなるだろう。まず日銀の異次元緩和は今後も継続する。ただ心理的なインパクトは次第に薄れるだろう。またアメリカの景気はまだ不透明な部分もあるが、今後も持続するだろう。さらに日本の貿易収支は、原発が再稼動しなければ赤字を続けざるをえない。生保の外債投資は、今後増えて行きそうだ。したがって円安の傾向は、今後もしばらくは続くと考えられる。

問題点は2つ。1つ目はヨーロッパの状況だ。イタリアもスペインもギリシャも緊縮政策に耐えられず、景気回復を指向する政策に傾いている。これが国債利回りの上昇⇒金融不安の再燃につながると、円は再び安全資産として買われる可能性が大きい。2つ目は円安の急速な進行だ。円安のペースが速すぎると、各国からの非難が集中する。したがって、年末までに110円ぐらいのペースが理想的なのだが。


    ≪16日の日経平均 = 下げ -58.79円≫

    ≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ

          ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング

ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2019/11 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.