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経済なんでも研究会
シェール・ガスが やってくる (下)
2013-05-24-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 山積する問題点 = アメリカ政府が三井物産・三菱商事と住友商事・東京ガスによる2件の申請に、いつ認可を出すかは全く判らない。仮に早い時期に認可されれば、17年の日本のシェールLNG輸入量は1470万トン。全輸入量の2割近くに達する。しかし認可を受けた中部電力・大阪ガスの計画も含めて、実際に輸入が始まるのは4年後のことだ。

この4年間を、どうしのぐのか。いま日本はマレーシア、カタール、オーストラリア、インドネシア、ロシアなど10か国以上からLNGを輸入している。4年後には安いアメリカ産が入ってくる状況を踏まえて、これらの国と価格引下げの交渉をどこまで行えるか。その成否が、当面は最大の問題点になるだろう。

シェール・ガスの輸入を期待しすぎて、原発の再稼動や再生エネルギーの開発に緩みが出るようなことがあってはならない。海底から掘り出すハイドレートの研究にも、努力を傾注すべきだ。要するに中長期のエネルギー計画をきっちり作り上げて実行することが、日本の価格交渉力を強くする。こうして売り手市場だったLNG取り引きを、シェール・ガス輸入を契機に買い手市場に変えられるかどうか。

化学業界や鉄鋼業界は、新しい問題に直面している。ガス価格が大幅に下がったため、アメリカの化学・鉄鋼業界は息を吹き返した。安いシェール・ガスが入手できても、輸送費などを考慮すれば日本の業界はコスト面で太刀打ちができない。生産拠点をアメリカに移せばいいが、そう簡単な話ではないだろう。いかにして国際競争力を維持するのか。日本の化学・鉄鋼業界は、独自の大問題を抱え込んだ。

   毎週土曜日に連載中の「シェール革命の衝撃」も参照してください。


    ≪23日の日経平均 = 下げ -1143.28円≫

    ≪24日の日経平均は? 予想 = 上げ

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