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経済なんでも研究会
誰か教えて! 排出権への疑問(下)
2007-06-01-Fri  CATEGORY: 政治・経済
排出権を活用して温暖化ガスの放出を抑える方式は「京都メカニズム」と呼ばれる。まず各国の削減目標値を定め、各国はこれをもとに企業や家庭などの排出上限値を決める。そこで達成できない分を、達成してお釣りが生じた国や企業から排出権として買取り、帳尻を合わせることができるという仕組み。

この方式を「キャップ・アンド・トレード」方式という。たとえば上限を100と決められたA鉄鋼会社が努力して80しか排出しなかったとする。ここで生じた排出権20を、120排出してしまった電力会社が買い取って上限をクリアーするわけだ。国と国との間でも、同様のことが可能になる。この方式は判りやすい。

ところが、もう1つの方法である「ベースライン・アンド・クレジット」は理解できない。これは主として、先進国と発展途上国の取り引きに使われる。たとえば途上国の発電所が100の排出をしている。先進国が技術を供与することで、排出を70に抑えられたとしよう。この差額の30を排出権として、先進国が買えるという仕組みだ。

しかし途上国の多くは、京都議定書のワク外。だから、もともと上限の設定がない。たとえば、ある途上国がわざと旧式な火力発電所を作る。先進国が技術を供与して、排出量を半分に抑える。その分を先進国が買って、自国の目標を達成。こんなことが横行したら、世界のガス排出量はかえって増えるのでは? その危険を回避する方策は、いまのところ誰に聞いても答えがない。

    ≪1日の日経平均 =上げ≫

    【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】

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