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経済なんでも研究会
サンデー実験室 = 新・孫に聞かせる経済の話
2014-09-21-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第17章 国際収支って、なんだろう? ⑰

◇ 成熟した債権国へ = 若いときは一生懸命に働き、収入を増やす。年をとると働けなくなって収入は減るが、それまでに投資した株式や債券から利子や配当が入ってくる。こういう人も少なくないでしょう。クローサーという経済学者は1950年代に、一国の経済発展に伴う国際収支の状態も同じだという学説を発表しました。

日本も戦後の復興期には、国際収支がなかなか黒字になりませんでした。しかし東京オリンピックが開催された1960年代の半ばごろからは貿易収支が黒字になり、これに支えられて経常収支の黒字もしだいに大きくなってきたのです。それが最近では、貿易収支が大幅な赤字に。所得収支の黒字で、なんとか経常収支の赤字化を食い止めている状態です。

クローサーの学説には、なんとも嫌らしい続きがあります。人がもっと年をとると収入がなくなり、株式や債券も売って生活費に回すようになる。つまり資産の“取り崩し”期に入るという見通しです。いまの日本は、経常収支も赤字になる危険性がないとは言えません。もし経常収支の赤字が定着するようだと、それこそ“取り崩し”期に入る?

一生懸命に働いて経済を拡大させた成長期。人口が減り始めて成長は鈍ったけれど、投資からの収入で安心できる成熟期。ここしばらく前から、日本が成長期を過ぎて成熟期に入ったことは確かでしょう。でも、もう資産の取り崩し期に入ってしまったのでしょうか。いくら何でも、ちょっと早すぎると思います。

                                 (続きは来週日曜日)


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