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経済なんでも研究会
「円安=株高」 の解析 (下)
2014-09-25-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ じわじわ表れる円安の毒性 = 円安は輸入品の価格を引き上げてしまう。円が10%安くなると、1万円で輸入できた品物が1万1000円出さないと買えなくなる。輸入関連企業にとっては、かなりの痛手になるはずだ。しかし円安が輸出関連企業の利益増加につながる話はすぐに伝わるが、輸入関連企業に対するマイナス効果についてはあまり報道されない。どうしてだろうか。

輸入品が値上がりすると、関連企業はまず販売価格の引き上げを考える。だが実際に値上げできるかどうかは、企業によってまちまちだ。たとえば燃料の輸入価格が上がると、電力会社はその分をすべて料金に転嫁できる。しかし一方では、全く転嫁できない企業も存在する。何割しか転嫁できない企業も多数あるだろう。しかも転嫁できるとしても、値上げの浸透には時間がかかる。

このため、円安が輸入関連企業の収益に与える悪影響は計測が困難だ。結果的に計測がしやすい輸出企業へのメリットだけが宣伝され、輸入企業へのデメリットは伝わらない。特に価格転嫁が難しいのは非製造業や中小企業に多いと考えられるが、これらの企業は株式市場での存在感が薄い。だから株価の引き下げ要因にはなりにくい。

いま日本の貿易収支は、大幅な赤字を続けている。つまり輸入額が輸出額を大幅に上回っているわけだ。だとすれば、行き過ぎた円安が経済全体に与える効果は、明らかにマイナスとなるだろう。貿易収支の赤字は大量の富が海外へ流出していることを意味し、景気の足を引っ張ってもいる。こうして円安の毒性はあまり表面化することなく、時間をかけて日本経済を蝕んで行く。それが怖い。


      ≪24日の日経平均 = 下げ -38.45円≫

      ≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ

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