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経済なんでも研究会
ロシアは 牙をむくのか? (下)
2014-12-25-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 悪夢の再来はなさそうだが・・ = ロシアは1998年にも、原油価格の急落でひどい目にあっている。このときも外貨が国外に流出、ルーブルは6分の1に下落した。外貨準備が底をついた結果、当時のエリツィン政権は8月にデフォルト(債務不履行)を宣言。90日間にわたって対外的な支払いを停止している。不況とインフレで生活は苦しくなり、政府に対する国民の不満が爆発した。

当時と現在の違いは、ロシアが近年の原油価格高騰で外貨準備を貯め込んだことである。プーチン大統領は会見で「外貨準備は4190億ドルある。だから90年代の再来はない」と胸を張った。中立的な専門家の間でも「再来はない」という意見が強い。だが、それで安心するのは早計だろう。

原油価格の暴落は、ロシアを苦境に陥れるためにアメリカとサウジアラビアが共謀したという説がまことしやかに流布している。そんななかで十分な外貨準備を貯めて耐久力のついたロシアが、反撃を考えないとは思えない。たとえばパラジウムやアルミなどの金属原料や食料の輸出を規制するかもしれない。その思惑から、すでに小麦の国際価格は上昇している。

ルーブルの下落と金利の上昇で、ロシア国内は不況とインフレに見舞われた。人々はルーブルを外貨に換えたり、自動車などの実物資産を買い込んでいる。政府に対する不満も高まるはずだ。そんな国民の不満をそらすための常とう手段は、国際緊張を強めること。ウクライナやクリミアで、またプーチン氏が強硬な作戦に出ないとも限らない。デフォルトの再現はなくても、ウクライナの再現はあるかもしれないと考えておくべきだろう。


      ≪24日の日経平均 = 上げ +219.09円≫

      ≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ

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