FC2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
原油安・ECB・ギリシャの読み方 (中)
2015-01-28-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 欠陥の多い金融緩和策 = ECB(ヨーロッパ中央銀行)は先週22日の理事会で、量的金融緩和に踏み切ることを決定した。3月から来年9月まで、各国の中央銀行を通じて毎月600億ユーロ(約8兆円)の国債などを市場から買い入れる。この方式はアメリカや日本の政策と全く同じ。ただ決定的に異なるのは、ユーロ圏の場合は加盟19か国がそれぞれ独自の国債を発行していることだ。

したがって、どの国の国債をどれだけ買い入れるのか。世界が注目いていたが、結局はECBへの出資額に応じて購入するという常識的な線に落ち着いた。だが、ここに大問題が内在する。ECBに対する出資比率をみると、最大はドイツの18%。フランスは14%、イタリアは12.3%。その一方でスペインは8.8%、ギリシャはわずか2%しかない。

要するに、金繰りには全く困っていないドイツへの資金放出が最大になってしまう。その半面、資金不足に悩む南ヨーロッパ諸国が受ける恩恵は相対的に少ない。こうした欠陥があるため、ユーロ圏の量的金融緩和はアメリカや日本ほどの効果を期待できないだろう。サマーズ米元財務長官などは「効果はない」と言い切っている。

ただし、共通通貨であるユーロの為替相場は確実に下落する。すでにユーロの対米ドル相場は1ユーロ=1.14ドル台へ、11年ぶりの安値を記録した。対日本円でも、22日以降だけで6円も下落した。こうしたユーロ安は、ユーロ圏諸国の輸出を促進する。また南ヨーロッパ諸国の観光客誘致にもプラスとなるだろう。ECBの真の狙いは、そこにあるのかもしれない。

                              (続きは明日)


      ≪27日の日経平均 = 上げ +299.78円≫

      ≪28日の日経平均は?  予想 = 下げ

               ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2019/11 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.