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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 破綻した 太陽光政策 ⑨
2015-05-30-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 辻ツマ合わせの発電コスト = 経済産業省は4月末、30年に想定される電源別の発電コストを公表した。その特徴は、原子力による発電コストが最も低いことを異常に強調した点である。それによると、原発による1㌔㍗時の発電コストは10.1円。事故後の損害賠償や立地自治体への交付金などを計算に入れても、安全対策の強化で事故の確率が半減するので、こういうコストになるのだという。

一方、再生可能エネルギーでは水力がいちばん安く11.0円。あとは地熱が19.2円。陸上風力が21.9円、太陽光は非住宅系で24.3円など。また化石燃料ではLNG火力が13.7円。最も高いのは石油火力で30.6円かかると試算している。これだけの数値をみても、経産省が原発の多用と石油火力の縮小を願っていることがよく判る。

だが、これらの推定値には大きな疑問が付きまとう。たとえば大震災の直後に発表した前回の試算では、風力発電のコストが原発を下回っていた。それが今回は技術開発費を大きくみることで、風力のコストを引き上げている。その結果、原発のコストが最低になった。

もっと奇妙なことは、廃炉が決定した原発を除く43基の原発がすべて稼働する前提になっている点だ。その実現性は全くないだろう。また先に発表した「30年の望ましい電源構成」案では、原発の比率が全体の20-22%となっている。この場合、稼働する原発は20基あまりで足りてしまう。同じ役所がほぼ同じ時期に作成したのに、どうしてこんな矛盾を見逃しているのだろう。

                                 (続きは来週サタデー)


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      【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】

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