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経済なんでも研究会
失われた 24か月 : 実質賃金
2015-07-30-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 25か月ぶりのマイナス脱却 = 実質賃金が、ようやくマイナスの領域を脱出した。厚生労働省が発表した毎月勤労統計の5月・確報によると、実質賃金指数は前年同月と同じ。速報値では0.1%減少だったのが、「変わらず」に上方修正された。これで実質賃金は、13年5月から24か月も続いた前年比での減少をようやく終えたことになる。

実質賃金というのは、実際に支給された賃金を物価の変動を加味して調整した金額。いわば、その賃金の“使いで”を表わす。賃金が上がらず、物価が上昇したため、過去24か月間は連続して前年の水準を下回ってきた。この実質賃金がプラスに転じれば、個人消費が増えて景気は好循環の波に乗る、というのが一般的な見方になっている。

だが実質賃金はマイナスの領域を脱したといっても、まだプラスになったわけではない。またプラスになったとしても、すぐに消費が増えることにもならないだろう。肝心な点は、プラスの状態が長く続くことだ。なにしろ24か月間も前年比で減少が続いたために、実質賃金はこの間に4.5%も減少してしまった。これを取り戻せるという感じが強まるまで、消費者は財布のヒモを緩めないのではないか。

ところが展望はそう明るくない。最近は大企業を中心に賃上げの動きも活発だが、中小企業まではなかなか及ばない。この5月の勤労統計を見ても、従業員5人以上の事業所では現金給与総額が前年比0.7%しか増加していない。その一方で5月の消費者物価は前年比0.5%の上昇。その差はきわめて小さい。この夏は猛暑の影響で、物価の上昇率が賃金上昇率を上回る可能性もありそうだ。

      ≪29日の日経平均 = 下げ -25.98円≫

      ≪30日の日経平均は? 予想 = 上げ


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