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経済なんでも研究会
“両刃の剣”の金融緩和政策 (上)
2015-10-27-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ ユーロ圏の特殊な事情 = ECB(ヨーロッパ中央銀行)のドラギ総裁は先週22日の理事会後に会見し「12月の理事会で金融緩和の効果を精査する。行動に移すこともいとわない」と述べて、追加的な金融緩和の可能性を強く示唆した。このところ好材料に恵まれなかった株式市場はこの発言に飛びつき、世界の株価は一斉に急上昇。債券も買われて、金利は低下した。

金融をさらに緩和する理由について、ドラギ総裁は「経済成長に下振れリスクが出てきた」と説明した。たしかにユーロ圏の経済は、元気をなくしている。工業生産は伸び悩みの状態、消費者物価は前年を下回った。中国や新興国の不振で、輸出も頭打ちになっている。フォルクスワーゲン事件の影響も大きい。主要企業の1株当たり利益は、7-9月期に8四半期ぶりの減益となった。

したがって、金融面から景気を下支えする必要はあるだろう。ところがユーロ圏の場合、金融緩和を強化することはそう簡単でない。ECBは現在、毎月600億ユーロの国債などを買い入れている。この買い入れ額を増やすと、債券市場に出回る国債が不足して市場が機能しなくなる危険性がある。と言って社債や株式については、各国から公平に買うことが難しい。

すると結局は「来年9月まで」と決めている現在の量的緩和を、さらに延長する。また市中銀行が余剰資金を中央銀行に預け入れる場合の手数料を引き上げる。現実的には、この程度の緩和しか実行できないのではないか。これで景気の下支えが出来るのかどうか。ドラギ総裁は“伝家の宝刀”を抜いて市場を喜ばしたが、緩和の程度が足りないと返り血を浴びることになりかねない。

                                 (続きは明日)

      ≪26日の日経平均 = 上げ +121.82円≫

      ≪27日の日経平均は? 予想 = 上げ≫ 


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