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経済なんでも研究会
雇用増 ≠ 消費増 のナゾ (下)
2015-12-02-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 本当の理由は節約志向 = 非正規雇用者が増えると、家計の平均収入は低下する。だから平均支出も減る。ここまでは確かだ。しかし、ここから「平均支出が減るから、個人消費が減少する」という結論を導き出すのは間違いだ。この理屈だと、非正規雇用者の増加は景気にとってマイナス要因になってしまう。

他の条件が変わらないとすれば、非正規雇用者の増加は雇用者所得全体の増加につながる。したがって個人消費を増加させ、景気にとってはプラス要因になるはずだ。かつて成長率が比較的高く、雇用者のほとんどが正規採用だった時代。そのときには、家計の平均支出が個人消費全体を左右したに違いない。だが非正規雇用者が全体の3割を占める今日、家計の平均支出は個人消費と相関しなくなった。

最近は閣内からも「家計調査は信用できない」という声が聞かれる。統計の精度を上げるよう求めるのは結構だが、その理由が「雇用が改善されているのに、消費が増加しないのはおかしい」というのであれば、見当違いと言わざるをえない。では、なぜ雇用者が増えても消費が増えないのか。その手がかりは、やはり家計調査のなかにある。

7-9月期の家計調査で勤労者世帯の分をみると、その平均消費性向は75.3%だった。消費性向というのは、税金などを差し引いた可処分所得に対する消費支出の割合。昨年7-9月期は76.9%だったから、1年前に比べると1.6ポイント下がっていることが判る。つまり家計はそれだけ節約しているわけだ。なぜ節約しているのか。それは景気や年金の先行きに、世帯が不安を持っているからに他ならない。政府はこの点を直視する必要があるだろう。

      ≪1日の日経平均 = 上げ +264.93円≫

      ≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ
 

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