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経済なんでも研究会
その次の利上げは いつ?/ アメリカ (下)
2015-12-09-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 景気の先行きに不安も = FRBはアメリカの景気は堅調だと判断して、金利の引き上げに踏み切る。たしかに7-9月期のGDP成長率は2.1%へと上方修正されたし、雇用の状態は強い。だが心配な点もないではない。主要企業の1株当たり利益は、7-9月期に0.8%の減益となった。特にエネルギー産業は57%もの減益を記録している。ISM製造業の景況指数は、11月に48.6まで低下。3年ぶりに50%を割った。

大ざっぱに言うと、非製造業は好調だが、製造業の業績は落ち込んでいる。これはドル高と原油安によるものだ。たとえば7-9月期のドルの対日本円レートは、平均で前年比17%のドル高だった。また原油価格はやはり7-9月期の平均で、前年より52%も下落している。こうした状況はまだ続き、企業の減益傾向は10-12月期にも持続するという見方が強い。この結果、ニューヨーク市場の株価は年初に比べて全くの横ばいとなっている。

アメリカの金利が上がると、世界に流出していたドル資金がアメリカに還流する。FRBがゼロ金利政策を実行した09年からの5年半で、7500億ドルの資金が流出していた。それが利上げムードが広がった昨年7月からことし9月の間に、2300億ドルが還流している。新興国から資金が流出すると、その国の通貨は下落。物価は上昇し、資源の輸出価格が下落する。債務の金利も上昇するから、経済は強く圧迫されることになる。世界経済全体への悪影響も増大するわけだ。

しかもアメリカの金利が上がると、ドル高は促進される。すると原油価格は下がりやすい。こうしてFRBの利上げで、仮にアメリカの景気が下降したり、新興国の不振で世界経済に不安が広がると、利上げは失敗だったと批判されることになるだろう。と言ってFRBはメンツのうえからも、すぐに利下げするわけにもいかない。イエレン議長にとっては、まだまだ枕を高くして眠れない日々が続く。

     ≪8日の日経平均 = 下げ -205.55円≫

     ≪9日の日経平均は? 予想 = 上げ


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