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経済なんでも研究会
OPECは 崩壊する? (中)
2015-12-16-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 敵は本能寺にあり = OPECは昨年6月の定時総会でも、原油の減産を決めなかった。このため原油価格は、当時の1バレル=100ドル近辺から急速に下落している。このとき減産しなかった理由は、むしろ供給量を増やして価格を下落させることにあった。原油安を武器に、台頭いちじるいいアメリカのシェール産業を叩き潰そうとしたのである。結果としてアメリカのシェール産業は頭を押さえられたから、このOPECの戦略は成功したようにもみえた。

今回の総会でもOPECは減産を決めなかったが、その理由は前回と全く違う。前回はアメリカのシェールを叩いて、OPECの主導的な地位を守ろうという確固たる目的があった。しかし今回はOPEC諸国が深刻な財政難に陥っており、減産は不可能だったという事情がある。特にイランやイラクなどは増産を強く主張、これを抑えることができなかった。アメリカのシェールを目の仇にしてきたOPECだったが、気が付いてみれば減産の敵は内部にいたことになる。

OPECは1960年、湾岸産油国を中心に国際石油資本に対抗するため設立された。加盟国は今回の総会で再加盟を認められたインドネシアを含めて13か国。埋蔵量では世界の8割を占めている。1970年代には強引に原油価格を大幅に引き上げ、いわゆる石油ショックを惹き起こした。このときがOPECの最盛期だったのかもしれない。

そのOPECが今回の総会では、なに1つ決定できなかった。言い方を換えれば、OPECは全く機能しなくなっている。その結果として、原油価格はどこまで下落するのか判らない状態に陥った。原油が安ければ、企業や家計のエネルギー・コストは下がる。だが、その一方では世界経済に与える悪影響も小さくはない。逆石油ショックである。

                                  (続きは明日)

      ≪15日の日経平均 = 下げ -317.52円≫

      ≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ


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