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経済なんでも研究会
火縄銃を撃った 日銀 (下)
2015-12-25-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 量的緩和は間もなく限界 = “異次元緩和”に踏み切ってから、日銀は年80兆円のペースで国債を市場から買い入れている。その結果、日銀の国債保有残高は9月末で315兆円。国債発行残高の30%を超えた。こんなに国債をがぶ飲みしている中央銀行は、世界でも珍しい。日銀が大量に買うものだから、市場では国債が品薄になり価格が上昇。長期金利は0.725%にまで下がっている。

たとえば15年度の新規国債発行は37兆円程度。日銀が80兆円買えば、流通残高は43兆円減る計算。ところが日銀が保有する国債のうち、40兆円近くが償還期を迎える。したがって日銀が80兆円の量的緩和を続けるためには、120兆円前後の国債を購入しなければならない。すると流通残高は83兆円も減ってしまうことになる。

こんどの新政策で、日銀は超長期国債の買い入れに重点を置くことにした。10年以下の国債の需給関係を少しでも改善したいという思惑がある。だが、この程度の対策で状況がよくなるとは思えない。なにしろ天下の中央銀行が強力に買い支えてくれる。こんなに安全な資産は滅多にない。だから金融機関も外国人も、なかなか手放したがらない。

このまま進めば、そう遠くないうちに市場の国債は枯渇する。そうなれば日銀の量的緩和も継続できない。最初は2年ほどで、物価が2%程度は上昇するようになって、量的緩和も不要になると考えていた日銀。全くの誤算になって、いま実は大いに困っている。こんな状況なので、火縄銃しか撃てなかった。量的緩和政策の限界は、確実に近づいている。

      ≪24日の日経平均 = 下げ -97.01円≫

      ≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ


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