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経済なんでも研究会
破れたり マイナス金利 (下)
2016-02-10-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 副作用だけが残った = 金融機関が国債を買い漁った結果、長期金利は1週間で0.020%まで低下した。この先なお買い続けると、値段が上がって額面を超える。そこで買った人は確実に損をするわけだ。だが多くの金融機関が「日銀に預ければ0.1%の手数料を取られる。だから0.1%以下の損なら国債を買ってもいい」と考えたのだろう。このため長期金利は今週、とうとうマイナスの領域にまで下がってしまった。

このような金利の低下は、早くも各方面に影響を与えている。財務省は個人向け国債の発行を停止、民間でも国債で運用する投資信託の募集を取り止めた。金融機関は、預金金利と住宅ローン金利を相次いで引き下げている。普通預金の金利を0.001%にまで下げた銀行も出てきた。年金生活者にとっては辛い話である。また生命保険会社は、保険料の引き上げを検討し始めた。

住宅ローン金利の引き下げは消費者にプラスだと、新聞などは解説している。たしかに史上最低の金利だから、借り時には違いない。しかしマイナス金利政策の影響で下がる幅は、ごく僅かだ。これで一般の利用者が急増するとは思えない。投機目的の不動産購入者か、相続税対策に関する借入れに利用されるのではないか。

黒田総裁は最近の講演で「追加緩和の手段に限りはない」と強弁した。しかし国債の購入をさらに増やせば、金融市場が大混乱に陥る。ETF(上場投資信託)ばかりを買うわけにはいかない。と言ってマイナス金利を拡大すれば、その弊害だけが膨張する。残る手段は、為替の介入ぐらいしかないのではないか。いまや日銀の金融政策は完全に行き詰まった、と考える方が正しいと思う。

      ≪9日の日経平均 = 下げ -918.86円≫

      ≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ


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