FC2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
奇跡に近い 産油国の生産調整 (中)
2016-02-24-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 敵対関係にある当事国 = 原油価格が暴落したため、産油国の収入は激減している。最も大きな打撃を受けたのは南米のベネズエラ。外貨収入の減少で、昨年の成長率はマイナス10%に。為替を40%切り下げたことで、ことしのインフレ率は700%にのぼる見通しだ。ロシアも昨年は3.7%のマイナス成長。原油の輸出価格が82ドル以上でないと、財政収支は均衡しないという。いちばん裕福なサウジアラビアでさえも、大量の国債発行を余儀なくされた。

したがって、どの産油国も原油価格の上昇を望んでいることは間違いない。そのためには互いに一致協力して、原油の生産量を減らすことが必要だ。ところが主要な産油国は、いま外交的に厳しく対立している。たとえばOPECの中軸国であるサウジアラビアとイランはともにイスラム国だが、サウジにはスンニ派、イランにはシーア派の教徒が多く、もともと犬猿の仲。サウジがシーア派の指導者を処刑したことで、いま両国は国交を断絶している。

またシリアの内戦を巡っては、サウジは反アサド政権。イランとロシアは、アサド政権を支援する構図が出来上がっている。実際に爆撃し合っているのだから、戦闘状態にあると言ってもおかしくない。こうした関係にある国同士が、原油生産については手を結べるのか。相互の信頼関係がなければ、協定を結ぶことは困難だろう。

こうみてくると、今回の4か国合意が生産調整の第1歩となる可能性は無きに等しい。だが生産調整が実現する可能性は必ずしもゼロではない。各国の外貨収入がさらに減少し経済的な困窮が極限に達すれば、みな真剣に原油の減産方式を考えることになるだろう。ベネズエラを除けば、そこまでの痛みはまだない。ロシアは3500億ドル、サウジアラビアは6000億ドルの外貨準備を保有しているのだから。

                                  (続きは明日)

      ≪23日の日経平均 = 下げ -59.00円≫

      ≪24日の日経平均は? 予想 = 下げ


                 ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2019/11 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.