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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 電力自由化 よーいドン ⑨
2016-04-30-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ イギリス国民の憂うつ = 電力の小売り自由化は、ヨーロッパ諸国から始まった。なかでも先陣を切ったイギリスは1998年に完全自由化。だが電気料金が下がったのは最初の6年間だけで、その後は上昇し続けている。15年の家庭料金は04年の2.4倍に、企業向け料金もEU平均の6割高となってしまった。なぜ、こんなことになったのだろう。

自由化で新電力が乱立し激しく競争したため、最初は料金が安くなった。だが、しだいに弱小企業が淘汰され、セントリカなど6大会社による寡占状態が形成された。現在、ビッグ6の市場占有率は93%、あとの7%を16社の中小電力が分け合う形となっている。こんな状態のなかで原油やLNG(液化天然ガス)が急騰したため、各社は一斉に料金を引き上げた。独占はなくなったが、寡占の弊害が現われたと言えるだろう。

イギリスと同じころ、アメリカでもカリフォルニア州が自由化に踏み切った。しかし猛暑で電力需要が急増すると料金を引き上げたり、設備投資を怠ったために大規模停電を何度も発生させている。またニューメキシコ州やアーカンソー州でも同様の問題が発生し、この両州は自由化を取り止めてしまった。

イギリスの場合は燃料費の高騰に見舞われたため、自由化に失敗したかどうかは判定しがたい。しかし寡占の弊害が出ていることは事実だろう。日本の場合も独占状態は解消されたが、何年かたつと寡占状態に変化してしまう危険性は十分にある。自由化に対する経済産業省の姿勢をみていると、この問題への警戒心は全くない。イギリスの二の舞にならなければいいが。

                                 (続きは来週サタデー)

      ≪28日の日経平均 = 下げ -624.44円≫

      【今週の日経平均予想 = 0勝4敗】


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