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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 電力自由化 よーいドン ⑪
2016-05-14-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 大きく変化した電源構成 = いま日本では、年間1兆㌔㍗時近くの電力を消費している。たとえば13年度の消費量は9666億㌔㍗時。その電力は、いろいろなエネルギー源から作られた。最も多かったのはLNG(液化天然ガス)で、全体の43.2%を占める。続いて石炭が30.3%、石油が13.7%、水力が8.5%。再生可能エネルギーは2.2%、原子力は1.0%だった。このように電力の生産に使われたエネルギー源の比率を、電源構成と呼んでいる。

東日本大震災によって、日本の電源構成は大きく変わった。震災前には21%を占めていた原子力が、原発の停止で1%に激減している。その穴を埋める形で急増したのが、LNGや石炭などの火力発電だった。しかし火力発電はコストが高いうえに、大量の温暖化ガスを排出してしまう。そこで政府は30年を目指して、最も好ましい電源構成を再構築することになった。

政府が昨年7月に決定した30年の電源構成では、原子力が20-22%、再生可能エネルギーが22-24%で、ともに現在より大幅に増える。その半面、火力発電がその分だけ減る形になった。しかし原発はまだ2基しか稼働しておらず、再生可能エネルギーの伸びも小さい。したがって、この目標は達成が難しいという見方が圧倒的に強い。

すると今後も火力に頼る度合いは、かなり大きいと考えられる。その一方で、LNGや石炭などの国際価格がまた上昇する可能性も十分にありうるだろう。その結果、自由化によって参入した新電力のほとんどが、コスト高で淘汰されてしまう。そして電力業界は寡占状態になり、電気料金はかえって高くなる。こんなイギリスが演じた計算違いの二の舞を、日本は避けられるのだろうか。

                                    (続きは来週サタデー)

      ≪13日の日経平均 = 下げ -234.13円≫

      【今週の日経平均予想 =3勝2敗】  


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