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経済なんでも研究会
サウジアラビアの 逆襲 (下)
2016-05-26-Thu  CATEGORY: 政治・経済
金融市場を操る下心? = サウジアラビアはアラビア半島の大部分を占める王国。人口は約3000万人。GDPは約6500億ドルだ。石油の埋蔵量は世界最大。OPEC(石油輸出国機構)の盟主として、これまで原油の国際市場に大きな影響力を行使してきた。1970年代の“石油ショック”は記憶に新しい。ところが近年はロシアなどの非OPEC諸国が産油国として台頭。またサウジが、OPECの一方の旗頭であるイランと宗教上の理由から国交を断絶。OPECの結集力は目に見えて低下している。

そのサウジが以前から心配していたのが、原油が枯渇したあとの国家運営。このため原油への依存度を減らしながら、金融ビジネスで収入をあげる方策を準備してきたようだ。その結果が今回の発表である。なにしろサウジアラムコの総資産は2兆ドル。最初は5%程度の株式を放出するというが、それでも1000億ドル以上のカネが集まるだろう。そのカネを投資ファンドに積み立てる。

どんなことが起きると想定されるだろう。いまでもサウジが産油量を増減させれば、原油の国際価格は大幅に動く可能性が高い。したがって仮に投資ファンドが原油やエネルギー関連株を買っておき、そのあとサウジ政府が減産計画を発表すれば、巨額の利益を手にすることが出来るのではないか。いわば史上最大のインサイダー取り引きである。

言うまでもなく、原油価格の変動は日本を含む世界経済に大きな影響を及ぼす。原油価格の急落で苦境に立たされたサウジアラビアの思わぬ逆襲。これまでは産油量の調節で原油価格を動かしてきたが、今後は金融市場にも影響力を及ぼそうとしているようにみえる。先進国はどのように対応するのか。時間はそんなにないかもしれない。ムハンマド副皇太子は「数年のうちに、金融で食っていけるようになる」と公言している。

      ≪25日の日経平均 = 上げ +258.59円≫

      ≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ


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