FC2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
サウジアラビアの 逆襲 (上)
2016-05-25-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 金融大国への変身を目指す = 大産油国のサウジアラビアが、金融大国に転換する野心的な改革に乗り出した。ムハンマド副皇太子が明らかにした改革の要点は2つ。その1つは国営石油会社のサウジアラムコを株式市場に上場すること。もう1つは、そうして集めた資金を使って、資産規模2兆ドル(約220兆円)の政府系投資ファンドを設立すること。この計画の裏には、サウジアラビアの遠大な野望が隠されている。

サウジアラムコは、世界でも突出した巨大な石油会社。14年の原油生産量は38億7000万バレルで、有名なBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)の3.5倍にも達している。その時価総額は2兆ドルと推定されており、アップルの5800億ドルを抜いて世界最大の上場会社になることは間違いない。また資産規模2兆ドルのファンドが誕生すれば、これも世界最大級の投資ファンドになる。

サウジアラビアは、いぜんとしてOPEC(石油輸出国機構)の盟主。そのサウジの先導で、14年11月の総会でOPECが減産を見送ったことから原油価格の急落が始まった。これは急成長し始めたアメリカのシェール産業を潰すことが狙いだったが、サウジ自身の経済にも大きな打撃をもたらした。なにしろ輸出の9割が原油という国だから、価格の急落は直ちに財政赤字につながる。

たとえば16年は、約10兆5000億円の赤字予算を組まなければならなかった。電気・水道・飲料水を値上げし、補助金も見直し、付加価値税の導入まで検討している。当然、国民の王朝に対する不満感は高まって行く。と言って原油の生産を減らして価格を釣り上げれば、アメリカのシェール産業や宿敵イランを助けることになってしまう。そんな苦境から抜け出るための秘策。それが原油への依存度を下げる今回の大改革だ。

                               (続きは明日)

      ≪24日の日経平均 = 下げ -155.84円≫
      
      ≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ


                ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング
      
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2019/11 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.