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経済なんでも研究会
原油は まだ上がるのか? (下)
2016-06-17-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ カギはEU問題とシェールの動向 = 原油の国際価格は現状の1バレル=50ドルの水準から、上がるのか下がるのか。それを決める要因も多岐にわたる。まず需要面では、中国やインドなど新興国の消費が回復に向かうのかどうか。この点では、仮にイギリスのEU離脱が現実のものとなると、中国などのEU向け輸出が抑えられて原油の消費が縮小する懸念が大きい。また、この夏の需要期に、アメリカの原油在庫がどのくらい減るかも大きく響いてくる。

供給面をみると、カナダの森林火災やナイジェリアのパイプライン爆破の影響は、時間とともに復旧へ向かうだろう。またOPECが機能を停止したなかで、イランがどこまで増産するのか。ロシアなど非OPEC諸国の生産動向も、予測は難しい。その一方で、原油価格が低落したことから採掘設備に対する新規投資が阻害され、今後の生産は抑制されるとの見方も強い。なかでも注目されているのが、アメリカのシェール産業の動向だ。

昨年からことしにかけて続いた原油価格の低落で、アメリカでは60社を超すシェール企業が倒産した。6月の生産量は日量484万バレルで、1年前より60万バレル減少している。しかし最近の価格上昇で、リグ(掘削設備)の台数が久しぶりに増加したそうだ。一時は価格が60ドルを割り込むと、シェール企業の経営は苦しくなると言われたが、掘削技術の発達で50ドル以上なら採算がとれるようになったらしい。だから価格が50ドルからさらに上昇するかどうかは、シェール産業が息を吹き返すかどうかの重要な条件だとも言えるだろう。

肝心な今後の見通しについては、権威ある専門機関の間でも見方が割れている。IEA(国際エネルギー機関)は「17年になると、供給過剰の状態はほぼ解消する。しかし在庫が溜まるので、価格は下がる」とみる。EIA(米エネルギー情報局)は「供給過剰は急速に薄らぎ、価格は16年も17年も上昇する」と全く反対の予想だ。日本の経済産業省は「価格は上昇する」という見解。ここ数か月は「45ドル―60ドル」と考えるのが正解ではなかろうか。

      ≪16日の日経平均 = 下げ -485.44円≫

      ≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ


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